日経平均は3日続伸し4万円回復、実質新年相場は大幅高スタート
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比713円10銭高の4万0281円16銭と3日続伸して取引を終えた。実質的に2025年相場入りとなったこの日、個人投資家から海外機関投資家まで幅広い買いを呼び込み、終値で7月19日以来、約5カ月ぶりに4万円台を回復して引けた。
日経平均は104円高で寄り付いた後に上値を伸ばし、830円高の4万0398円23銭で高値をつけた。受け渡しベースで新年入りしたことで、実質的な年内最終売買日だった前日の個人投資家による節税を意識した換金売りが一巡したほか、ニューマネーとみられる内外投資家の資金が流入したとみられ、上値を追う展開となった。
市場では「2025年の新NISA(少額投資非課税制度)枠を使った個人の買いや、年末年始が6日間と長いため、高額の逆日歩を嫌った売り方の買い戻しも入り、これに海外実需の買いも加わって上げに弾みを加えた」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との指摘もある。
野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏は「閑散に売りなしとの格言通りの動きで、方向感が乏しく材料もなく、薄商いとなる中で先物主導の相場展開となっている」とコメントしていた。
東証株価指数(TOPIX)は5日続伸し、1.26%高の2801.68ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.26%高の1441.9ポイント。プライム市場の売買代金は4兆3282億9500万円だった。
東証33業種では、値上がりは電気・ガス、鉄鋼、電気機器、医薬品など31業種、値下がりは鉱業、ゴム製品の2業種だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1356銘柄(82%)、値下がりは248銘柄(15%)、変わらずは31銘柄(1%)だった。
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