異例の短期決戦、政界をどう変える? 伊藤惇夫氏に聞く衆院選
毎日新聞 2026/1/22 16:30(最終更新 1/22 16:49) 有料記事 2621文字
記者会見で衆院解散を表明する高市早苗首相=首相官邸で2026年1月19日午後6時半、平田明浩撮影
高市早苗首相が23日に衆院を解散する。
高市首相は19日の記者会見で、「高市早苗が総理大臣でよいのかどうか、国民の皆様に決めていただく」と説明し、自身の進退をかける意向を示した。
対する野党は、立憲民主党と公明党が新党「中道改革連合」を結成し、政権との対決姿勢を打ち出す。
政治アナリストの伊藤惇夫さんは首相会見を受け、「一国のリーダーとして今後を不安に感じた」と吐露する。一方で、中道が政権の対抗軸となりうるかは未知数だ。
異例の短期決戦は今後の政界をどう変えるのか。伊藤さんに衆院選のポイントを聞いた。【聞き手・金志尚】
<主な内容> ・解散の大義 ひねり出しもない ・首相会見の問題発言とは ・「与党で過半数」低い目標設定 ・高市氏、中道結成に危機感か
・中道の政策 見るべきポイントは?
「ひねり出し」すらない大義
――高市氏が説明した解散の「大義」をどう見ますか。
◆大義とおっしゃいますけど、じゃあ過去を振り返って、多くの有権者が納得するような大義を掲げた選挙は一体どのぐらいあったのか。実はほとんどないんですよね。
中には消費税の増税延期を大義にしたり、架空の「国難」を作り出してそれを大義にしたりした政権もありました。
ただ、それでも過去の政権はなんとか、ひねり出してはいたんですよね。
今回は、そのひねり出しすらなかったなと驚いています。
――「重要な政策転換について、国民の皆様に正面からお示しし、その是非について堂々と審判を仰ぐことが民主主義国家のリーダーの責務だと考えました」との発言もありました。
◆気になったのは、「国論を二分するような大胆な政策、改革にも果敢に挑戦していきたい」という言い方をされていたことです。
この発言の何が問題か。
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