メタ、「ワッツアップ」に広告とサブスク導入-新たな収益源確保へ

Kurt Wagner

  • 広告はワッツアップの「アップデート」タブ内に表示される
  • チャンネル運営者によるサブスクサービス提供も可能になる

メタ・プラットフォームズは、メッセージアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」で広告表示を開始する。人工知能(AI)をはじめとする長期プロジェクトに多額の投資を行う中、新たな収益源の確保を狙う。

  広告は、ユーザーの受信箱や個別の会話とは別の「アップデート」タブ内に表示される。このタブは1日に15億人が利用していると、メタは16日に明らかにした。同タブには、インスタグラムの「ストーリーズ」と同様に一定時間が経過すると投稿内容が自動的に消える機能「ステータス」があり、今後この機能に広告が掲載される。

  また広告主は料金を支払い、自身の「チャンネル」をアップデートのタブ内で目立つ位置に表示させることも可能になる。チャンネルは、ブランドや著名人が多くのフォロワーに向けて一斉に投稿できる機能で、大規模なメール配信のような役割を果たす。

  また広告展開の一環として、ワッツアップではチャンネル運営者がサブスクリプション(定額課金)サービスを提供できるようになる。これにより、サービスの契約者向けに限定メッセージを配信することが可能になる。ワッツアップの製品担当バイスプレジデント、アリス・ニュートン・レックス氏は取材に対し、メタはアプリ上で販売されたサブスクに関して当初は手数料を徴収しないが、将来的には売り上げの10%を手数料として課す方針だと述べた。

原題:WhatsApp to Show Ads, Offer Paid Subscriptions for First Time(抜粋)

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