米最高裁の移民送還差し止め、保守派判事が批判 「性急で尚早」
[20日 ロイター] - 米連邦最高裁が移民当局に拘束されている複数のベネズエラ人男性の強制送還を差し止めるようトランプ政権に命じた判断について、保守派サミュエル・アリート判事が19日、「性急で時期尚早」と批判した。
アリート判事は5ページにわたる反対意見で、「文字通り真夜中に、最高裁は下級裁判所に判断機会を与えることなく、相手の意見を聞くこともなく、申し立て受け取りから8時間もたたずに、前例のない、法的にも疑問のある救済を下した」と主張した。
最高裁は6対3で保守派メンバーが多いが、アリート氏とトーマス氏以外は差し止めの判断を支持した。
問題となっていたのは、テキサス州アンソンのブルーボネット拘置所に収容されているベネズエラ人男性数十人の処遇。アメリカ自由人権協会(ACLU)の弁護士は18日、最高裁を含む複数の裁判所に緊急要請書を提出し、一部の男性が既にバスに乗せられ、国外退去を告げられているとして即時対応を求めていた。
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Daniel Trotta is a U.S. National Affairs correspondent, covering race, guns, LGBTQ+ issues, immigration, homelessness and breaking news in the 50 states. Previously based in New York and now in California, Trotta was awarded the NLGJA award for excellence in transgender coverage. He was previously posted in Cuba, Spain, Mexico and Nicaragua, covering top world stories including the normalization of Cuban-U.S. relations and the Madrid train bombing by Islamist radicals.