日本でも準備中のロボタクシーWaymo、プレミア・サブスク開始

Bruce Gil - GIZMODO US[原文]岩田リョウコ / GIZMODOライター )
© Waymo

東京にも無人ロボタクシーがやってくるみたいです。

Googleを子会社に持つAlphabet傘下のロボタクシーサービスWaymoが、着々と全米の主要都市へと進出を続けています。そして今回、特に利用頻度の高いユーザー向けに、新しいメンバーシッププログラムの提供開始しました。

どんなサービス?

「Waymo Premier」と名付けられたプログラムは、現時点では招待制。まずはサンフランシスコ、ロサンゼルス、フェニックスの一部のユーザーを対象にスタートします。月額29.99ドルで、優先配車、毎回の乗車で10%のWaymo Cash還元、新規都市でのサービスへの早期アクセス、月5回までの無料キャンセルなど、さまざまな特典が受けられるとのことです。

Waymoはブログ記事でこのプレミアサービスについて以下のように説明しています。

完全自動運転のライドヘイリングサービスを世界中のより多くの人々に広げていくなかで、私たちはWaymoの体験をさらに良いものにし、ユーザーの皆さまにより多くの価値をお届けしていきます。皆さまの声に耳を傾け、トップユーザーである皆さまに、さらにワンランク上の体験をどうお届けできるかを考えました。

今後はPremierをさらに多くの都市、多くのユーザーへ広げていく計画とのことです。

広がるサービス地域

Waymoは現在、車両数とサービスエリアの拡大を急速に進めていて、今回の新しいサブスクリプションプランはその流れのなかでの登場となりました。先月には、サービスエリアがまもなく11都市、約3,600平方キロメートル以上に達すると発表していて、サービスエリアがいずれロードアイランド州全体よりも広くなっていくと語っています。ちなみにロードアイランド州の面積はおよそ3,100平方キロメートルです。さらに、ロンドンと東京を皮切りに、国際展開も計画しているとのことです。

ロボタクシー車両の増産に向けた準備も進んでいます。今年すでに、アリゾナ州フェニックス近郊の工場での生産を年間数万台規模にまで拡大する計画を発表しました。

最近では、Appleが中止した自動運転車プロジェクト「Project Titan」のプロトタイプテストに使っていたアリゾナ州の巨大テスト走行場も買収しています。

今回のプレミア・メンバーシップは、競合他社と同じようにWaymoが新たな継続的収益源を築くきっかけになるかもしれません。たとえばUberは、ライドシェアとフードデリバリーの個別のサブスクリプションプログラムを統合して2021年に開始したメンバーシッププログラム「Uber One」の会員数が、今年の第1四半期に5,000万人に到達したと発表しています。

UberのCEO、Dara Khosrowshahi氏は当時、月額9.99ドルのUber One会員が、第1四半期におけるライドシェアとフードデリバリーを合わせた総取扱高の半分を生み出したと語っていました。

Waymoのメンバーシッププログラムが軌道に乗れば、事業拡大を進める追い風になりそうです。第1四半期は、Waymoを含むAlphabetの「Other Bets」部門は4億1,100万ドルの売上を計上していますが、営業損失は21億ドルに上りました。

こんな状況ですが、Waymoはしっかりと全国に広げていく準備が整っているようです。

CMで安全性をアピール

The Wall Street Journalの報道によると、Waymoは6月13日にFoxで放送されたFIFAワールドカップのアメリカ対パラグアイ戦で、初の全国向けCMを放映しています。このCMは、主に自動運転プラットフォームの安全性に関するメッセージに重点を置いていたものです。

CMのナレーションでは、「だから私たちは、まばたきをせず、疲れたり怒ったり、お酒を飲みすぎたりすることのないドライバーを作りました。遠くまで見渡し、素早く考え、瞬時に反応する。今や、Waymoのドライバーは人間のドライバーよりも安全です」と説明しています。サービスを展開している都市においてWaymo Driverシステムは人間のドライバーよりも10倍安全だとも述べています。

このCMに合わせて、全米各地の都市でデジタル広告、ソーシャルメディア広告、屋外看板広告も展開されるとのこと。また、無人運転車の走行がまだ認められていない地域にも広告が打たれる予定です。Waymoがニューヨークにも登場するのかどうか、またそれがいつになるのかは、まだわかっていません。

Waymoの広報担当者は米Gizmodoへのメールインタビューで、このように説明しています。

現在Waymoは、毎週50万回以上の完全自動運転による乗車を実現しています。私たちの車両が街中を走る姿を目にする人が増えるなか、なぜこの仕事に取り組んでいるのか、誰のために作っているのかを、オープンに語っていきたいと考えています。「Because」というメッセージの核心はシンプルです。Waymoが道路をより安全にするために取り組んでいるのは、人間では不十分だからではなく、私たちにとって人間こそがすべてだからです。

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