【そもそも解説】「国保逃れ」の保険料を下げる仕組みとは? [大阪府] [日本維新の会]:朝日新聞
日本維新の会は、所属する地方議員が一般社団法人の理事に就くことで国民健康保険(国保)の高額な支払いを回避しているとの指摘を受けて、党内調査を進めています。
SNSなどでは「国保逃れ」とも呼ばれる手法ですが、どのような仕組みなのか。国保を含む公的医療保険の制度についても解説します。
Q 公的医療保険とは。
A 普段から保険料を支払うことで、医療機関の窓口で負担する医療費を減らせる制度です。これにより、窓口での負担割合は年齢や所得に応じて1~3割ですみます。日本では、国民は何らかの公的医療保険に加入するのがルールになっています。
保険の種類は大きく分けて三つ。会社員や公務員の「社会保険(社保)」、自営業やフリーランス、議員などの「国民健康保険(国保)」、75歳以上が入る「後期高齢者医療制度」があります。働く人は、社保か国保のいずれかに加入します。
Q 社保と国保の違いは。
A 社保は、各企業がつくる「健康保険組合」や、健保組合を持たない中小企業が入る「全国健康保険協会(協会けんぽ)」などが運営し、加入者と会社(事業主)で保険料を原則折半して負担します。
保障が手厚い厚生年金にも同時に加入します。扶養制度があり、扶養の配偶者や子どもの追加の保険料はかかりません。
社会保険と国民健康保険の比較一方、国保は自治体が運営し、社保に入っていない人が加入します。社保より多額の公費が投入されているものの、保険料折半の仕組みはなく、加入者が全額支払います。扶養制度もなく、家族ごとに保険料がかかります。
そのため保険料が高くなりやすく、国保の負担を回避する目的で出てきたのが「国保逃れ」です。SNSや動画サイトで手法が広まっています。「社会保険料削減スキーム」などと呼ばれ、保険料を年間数十万円安くできると宣伝されています。
100万円負担が減るケースも
Q 具体的な手法は。
A 国保に加入している自営…