ミニPCに外付けGPUを接続できる! 約1.2万円のOCuLink拡張ドック「DEG1」、MINISFORUM AI X1で試した

 さて、先ほどOCuLinkとThunderbolt 4を比較した場合は前者にパフォーマンスの優位性が確認できると紹介したが、2023年9月12日に発表されたThunderbolt 5は、最大120Gbpsの帯域幅(80Gbps双方向、最大120GbpsのBandwidth Boostモード)に対応しているため、OCuLinkより高いパフォーマンスが期待できる。  パフォーマンスの面だけでは新しいThunderbolt 5に軍配が上がるが、Thunderbolt 5はOCuLinkと比べて高価なので、パフォーマンスというボトルネックとコストをてんびんにかけると、OCuLinkはまだしばらくeGPUドック用のインタフェースとして活躍するだろうと筆者は考えている。

 OCuLinkの話はこれくらいにして、DEG1の外観について詳しくチェックしていこう。本体のデザインは非常にシンプルで、上面にはPCI Expressスロットが1基とATX/SFX電源ユニットから電源を供給するための24ピンATXケーブルを接続するコネクターが用意されている。  左側面にはミニPCと接続するためのOCuLinkポートが1つだけと非常にシンプルな構成だ。また、ATX/SFX電源ユニットの両方に対応しているため、それぞれ電源ユニットを固定するためのネジ穴が用意されている。  右側面にはDEG1の電源ボタンが用意されている。DEG1はMinisforum製のミニPCを利用していれば、PCの電源と連動するため基本的に利用しない。  Minisforum製以外のミニPCを利用する場合、PCの電源と連動しない場合があるため、その際はミニPCの電源を入れる前にDEG1の電源ボタンを押して電源を入れた後、10秒ほど待ってから接続先のミニPCの電源を入れる必要がある。  電源ユニットとGPUを搭載すると、以下の写真ような構成となる。今回テストで利用した「Intel Arc A750 Limited Edition」は2スロット厚だが、DEG1は3スロット厚のグラフィックスカードも対応している。  電源ユニットもフルプラグインタイプの製品を利用すれば、ケーブルが乱雑になることもなく、想像以上にコンパクトにまとまるだろう。もしDEG1を購入する場合はプラグインタイプの電源ユニットの購入をおすすめしたい。  外観チェックはこれくらいにして、実際にDEG1を使ってミニPCにGPUを接続し、各種ベンチマークテストから内蔵GPUとのパフォーマンスの差を比較してみよう。

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