クロマグロが“厄介者”に…豊漁なのに“水揚げできない”異例の事態(2026年5月11日掲載)|日テレNEWS NNN
いま、クロマグロが“豊漁なのに水揚げできない”異例の事態になっているんです。漁獲枠の制限により、網にかかっても海にリリースせざるを得ない地域もあり、まさかの“厄介者”になっていました。 ◇その希少性から「黒いダイヤ」とも呼ばれ、高値で取引される「クロマグロ」を、丼にドーンとてんこ盛り…都内にあるこちら店の一番人気は「新潟・佐渡産」や「宮城・塩釜産」など3つの産地の大トロ、中トロを食べ比べられる「生クロマグロ丼」です。お客さん「めちゃくちゃうまい。やばい、マジで。東京で佐渡のマグロを食べられるのはアツい」「冬が肥えているイメージあるけど、この時期もおいしく、脂ものっている」この店では市場での仕入価格により、“時価”で提供していますが。「海の幸 翔」店主・岡島宇利さん
「安く仕入れられた時は量を多くしたり、値段を下げたりすることもある」
豊洲の大手卸業者によりますと、先月のマグロの卸売価格は例年の3割ほど安くなったことも。お得に食べられるワケは、全国各地のクロマグロの“豊漁”です。福井県では、巨大なマグロが次々と水揚げされていました。港は“豊漁”に沸いているのかと思いきや…福井県定置漁業協会・浦谷俊晴会長「神様にマグロが(網に)入らないよう祈っている」漁業関係者のSNSにも…漁業関係者のSNS「今朝もマグロを逃がす作業。大喜びする日から一転…マグロ見てうんざりする」クロマグロがとれすぎて、「厄介者」扱いされる事態が起きているのです。
理由は資源保護のため、国が各県に割り当てた「漁獲枠」です。
全国の中でも割当量が少ない福井県は、小型のクロマグロがとれすぎて、4月の解禁からわずか2週間で上半期の漁獲枠に達したため、水揚げを一部停止しています。福井県の沖合ではこの時期、ブリやマダイが狙いですが…記者「丸くて太い魚体、クロマグロです」網の中には“厄介者”のマグロが入り、漁獲枠の制限で水揚げはできず、網に入ったマグロを逃がす事態となっているのです。そして、その作業も漁師の大きな負担になります。福井県定置漁業協会・浦谷俊晴会長「1本が本当に大きいからね。今まで7~8キロが多かったけど、このごろ15キロ以上がずっと多くて、それが1人100本ずつ逃がさなあかんとなると大変。マグロはたくさん入ると網を破ってしまう。歯もあるので。だからもう穴がいっぱいできて大変」
宮城でもクロマグロがとれすぎているため水揚げを一部停止し、新潟でも一部の船が漁を控えているといいます。