761万円でMTのみ! マツダ「究極のスポーツカー」ついに市販化! 200馬力の2リッター"ソフトトップ仕様"が登場! 争奪戦必至な「MSRロードスター/12R」とは!

マツダ「ロードスター」の限定車として、「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」と「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R」が登場します。どのようなモデルなのでしょうか。

200馬力の2リッター“ソフトトップ仕様”が登場!

 2025年10月4日、マツダは「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(マツダ スピリットレーシング ロードスター/以下、MSRロードスター)」および「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R(マツダ スピリットレーシング ロードスター イチニーアール/以下、12R)」の予約受注を同月24日より開始すると発表しました。

 同車はマツダのレース部門を担う「MAZDA SPIRIT RACING」が手掛ける特別な「ロードスター」。レースシーンで培った技術が採用された珠玉のスポーツモデルとして注目されています。

「ロードスター」のスペシャルモデル「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R」

 MSR ロードスターは、「マツダ スピリットレーシング」が手掛けるカスタムモデルです。

 マツダ スピリットレーシングは、マツダのモータースポーツ活動を担っているサブブランドで、市販車をベースとするマシンで「スーパー耐久シリーズ」に参戦しています。

 そしてMSR ロードスターは、マツダ スピリットレーシングがモータースポーツ活動で得た技術をフィードバックする形で開発されました。

 MSR ロードスターは、現行ロードスター(4代目・ND型)のソフトトップ仕様がベースです。

 エンジンは「ロードスターRF」にも採用されている、最高出力184馬力の2リッター直列4気筒PE-VPR(RS)を専用チューニングしたものを搭載。

 現行モデルのソフトトップ仕様として初の2リッターエンジン車となり、最高出力は変わっていませんが、各種制御が調整されています。

 また、「減速時のブレーキングに集中できるようにヒールアンドトゥ操作時の回転上昇をアシストする制御」を新採用したほか、特定の操作をすることで、ブレーキ・オーバーライド・システムとスピードリミッターを同時に解除する機能も追加されました。

 他には専用チューニングを施したサスペンション、ビルシュタイン製ダンパーを装備するなど、車体全体をチューンすることで、高い走行性能を生み出しています。

 エクステリアは専用エアロパーツを装備。「MAZDA SPIRIT RACING」のエンブレムを施したメッシュタイプのフロントグリルも特徴です。黒基調の室内も、専用のセミバケットシートを採用するなどマツダ スピリットレーシング専用の内装です。

 もう一方の12Rは、MSR ロードスターに「サーキット走行を存分に楽しむための技術や装備」を追加したモデルとして登場しました。

 エンジンはMSR ロードスターと同じ2リッター直列4気筒PE-VPR(RS)ですが、吸気ポートやカムの形状を変更。さらにフレッシュエアダクトを大型化し、新開発のフジツボ製専用エキゾーストマニホールドを装備することで、最高出力を200馬力までアップさせています。

 また、デュアルマスフライホイールからシングルマスフライホイールに変更し、ダイレクトなトルク伝達と高耐久性を実現。冷却開始タイミングの早期化や、S耐参戦モデルと同じ低抵抗のピストンとピストンリング採用も特筆すべきポイントです。

 他にも足回りでは熟練工による高精度なサスペンションアームの締め付けとホイールアライメント調整を実施。MSR ロードスターよりもさらに強力なスペックとなっています。

 12Rのエクステリアは、特別カラーのエアログレーで塗装。ボンネット部分にはストライプとロゴがあしらわれるほか、シリアルナンバープレートを設置して特別感もアップさせました。

 インテリアもサーキットでのハードな走行に備え、ホールド性能の高いレカロ製フルバケットシートに変更しているのも特徴です。

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 価格(消費税込)は、MSR ロードスターが526万5700円で2200台限定、12Rは761万2000円で200台限定です。どちらもトランスミッションは6速MTのみとなっています。

 MSR ロードスターの予約は2025年10月24日開始、12Rについては、商談予約抽選の応募受付を公式アプリ「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING」内で10月5日14:00から10月20日23:59まで実施します。

 発売は2026年1月上旬予定とのことですが、台数限定ということで争奪戦は必至でしょう。

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