野生生物研究と自然保護に生涯を捧げたジェーン・グドール博士を偲ぶ(オルタナ)

博士は1991年、地球温暖化や気候変動が深刻化する世界で、次世代の若者に希望の持てる社会を残すべく、「ルーツ&シューツ」の活動を開始した。 ルーツ&シューツは、あらゆる年齢の若者を対象とした世界規模の環境および人道プログラムだ。「地域社会、動物、そして環境に貢献するために自分たちで選んだ実践的なプロジェクトに取り組む力を養うこと」を目指す。 「あらゆることの土台となる希望の根っこ(Roots)が世界中に広がり、光に向かって進む新芽(Shoots)が困難の壁を突き破りますように」との願いを込めて、博士自身が名付けた。今では世界70カ国以上で年間100万人以上の子どもたちが参加しているという。 2025年には、このルーツ&シューツの講演が日本で開催され、グドール博士ご自身も6月に来日されていたという。不覚にも、私は博士の来日を知らずにいた。 しばらく博士に関する報道を追えていなかったが、訃報に関連する記事を通じて、博士が80代はもちろん、90代に入ってからもなお精力的に活動を続けておられたことを改めて知った。 まさに天寿を全うされた、天命に応えて生き切ったご生涯に敬意と感謝を捧げたい。 「私が希望を抱く理由− それは人間の知力、自然の回復力、人間の不屈の精神力、 そして何よりも、行動するパワーを得た若者たちの機動力を信じているからです」 I do have reasons for hope: our clever brains, the resilience of nature, the indomitable human spirit, and above all, the commitment of young people when they’re empowered to take action. — Dr. Jane Goodall (出典:Jane Goodall Institute Japan公式サイト) ■坂本 優(生きものコラムニスト/環境NGO代表) 1953年生、東京大学法学部卒業後、味の素株式会社入社。法務・総務業務を中心に担当。カルピス株式会社(現アサヒ飲料株式会社)出向、転籍を経て、同社のアサヒグループ入り以降、同グループ各社で、法務・コンプライアンス業務等を担当。2018年12月65歳をもって退職。大学時代「動物の科学研究会」に参加。味の素在籍時、現「味の素バードサンクチュアリ」を開設する等、生きものを通した環境問題にも通じる。(2011年以降、バルディーズ研究会議長。趣味ラグビー シニアラグビーチーム「不惑倶楽部」の黄色パンツ (70歳代チーム)で現役続行中/関東ラグビー協会参与)

オルタナ
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