プーチン氏、クルスク州視察 ウクライナ軍「必要な限り防衛継続」
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナが越境攻撃を行っているロシア西部のクルスク州を訪問した。写真は5日、モスクワで撮影(2025年 ロイター/Sputnik/Artyom Geodakyan/Pool via REUTERS)
[モスクワ 12日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は、ウクライナが越境攻撃を行っているロシア西部のクルスク州を訪問した。ロシアの複数の通信社が12日、報じた。プーチン氏がクルスク州を訪問するのは、昨年8月の越境攻撃開始以来初めて。
プーチン氏はロシア軍の指揮統制センターを訪れ、ゲラシモフ参謀総長からクルスク州のウクライナ軍は現在包囲されていると報告を受けた。
プーチン氏は「クルスク州で攻防戦を続けている敵を最短期間で打ち破ることが重要だ」と述べ、早期にウクライナ軍からクルスク州を完全に解放するよう指示。クルスク州で捕らえられた兵士を「テロリスト」として扱うと述べたほか、ウクライナ軍と共に戦う外国人に対し、戦争捕虜の人道的な扱いを定めたジュネーブ条約を適用しない方針も示した。
こうした中、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は12日、クルスク州の要衝スジャとその周辺では戦闘がまだ続いていると述べ、「ロシア軍と、ロシア軍と共に戦う北朝鮮兵による圧力が高まっているものの、クルスク州での防衛を必要な限り維持する」と表明。兵士の命を守るために部隊を有利な地点に移動させていると述べた。
また、ロシア軍はクルスク州で膨大な数の兵士と装備を失っているとも述べた。
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