都営バス、深夜と土休日の運行縮小。4月以降、運転士不足が深刻で

東京都交通局は、2026年4月1日以降に都営バスの路線変更を実施すると発表しました。深刻な運転士不足を背景とした整理がおこなわれ、深夜バス6系統を廃止するほか、土休日を中心に運行規模を縮小します。

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深夜バスは6系統が全廃

都営バスの路線変更は、バス乗務員不足により実施されるものです。最大の注目点は、深夜バスの廃止(運行休止)です。現在「深夜バス」として運行している6系統がすべて廃止となります。

[深夜02]:王子駅~豊島五丁目団地 [深夜03]:西葛西駅~コーシャハイム南葛西 [深夜07]:品川駅港南口~八潮パークタウン(循環) [深夜11]:王子駅~新田二丁目 [深夜12]:船堀駅~新小岩駅

[深夜13]:東京駅丸の内南口~有明一丁目

いずれも3月31日深夜の運行をもって終了します。運転士が不足する状況で、維持が困難になったとみられます。

画像:都営バスウェブサイト

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4路線が廃止

日中時間帯のバスでも、路線そのものが廃止となる路線があります。以下の系統が2026年3月末をもって姿を消します。

[陽12-3]:東陽町駅~豊洲駅~東京テレポート駅(3月29日限り) [錦22]:臨海車庫~東陽町駅~錦糸町駅(3月31日限り) [錦27-3]:東大島駅~浅間神社~錦糸町駅(3月31日限り)

[木11乙]:東陽町駅~新砂二丁目~潮見駅(3月31日限り)

城東エリアを中心に、並行路線がある系統や、出入庫的な性質のある系統が整理の対象となった形です。

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区間短縮や運行日の縮小も行われます。

目黒駅と新橋駅を結ぶ[橋86]は、目黒駅~東京タワーの区間が廃止されます。改正後は「目黒駅~赤羽橋駅・新橋駅」という形になり、東京タワー停留所への乗り入れがなくなります。

また、[飯62](小滝橋車庫~都営飯田橋駅)や[里48-2](日暮里駅~加賀団地循環)は、土休日の運行を休止し、平日のみの運行となります。[白61]、[草43]、[北47]の一部区間でも、土休日の運行を休止します。

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路線整理にあわせて、所管営業所の変更(移管)も大規模におこないます。港南、新宿、臨海支所といった、はとバスへの委託営業所に絡む路線を中心に移管します。

都営バスは2025年10月に、はとバスの運転士不足を理由とした減便を実施していますので、今回の営業所変更も、同社の運転士不足と関連しているように見受けられます。

停留所名称変更も

路線の整理とは関係ありませんが、停留所の名称変更もおこないます。「学習院女子大学前」停留所が「学習院戸山キャンパス前」停留所に変更となります。

学習院女子大学が学生募集を終了し、学習院大学に統合することにあわせたものとみられます。

また、[池86](渋谷駅~池袋駅)には、新たに「鳩森小学校西」停留所が新設されます。

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今回の都営バスの路線変更について、都交通局はバス運転士不足が理由であることを正式に認めています。

都営バスは、2025年度後期の運転士採用で83名の合格者を出したものの、採用予定数の約100名に達しませんでした。そこで生じた不足が、路線整理として表れているとみることもできそうです。

特に深夜バスの全廃は、夜間の運転士確保が厳しい局面にあることを示唆しています。また、土休日の運行削減には、運転士の休日確保や労働時間の短縮を図る狙いもありそうです。(鎌倉淳)

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