「焼却炉を警官が…犬も連れてきて」京都小6・安達結希さん(11)行方不明公表前の捜索…“リュック発見”「第三者が置いた可能性」「かく乱目的か」元刑事が指摘
京都府南丹市で3月23日、園部小学校の安達結希(あだち・ゆき)さん(11)が行方不明となった。この事案を巡って、不可解な謎が浮上している。
人口およそ3万人、山に囲まれた静かな街は小学6年生になった男子児童の安否を案じている。「言葉でない。みんな心配だけど言葉にでない」「心配です。同じ年の子がいるから余計に。おばあちゃんやけど(孫に)付いて歩いて」(町民)
結希さんと同学年の保護者によれば、明るく元気でどこにでもいる小学生に映っていたという。「元気な子ですよ。うちのチャイムを鳴らして。子どもの名前を呼んで『遊びませんか』みたいな。大きな声で元気にしている印象」。
そんな結希さんにいったい何があったのか。捜査歴42年の経験は事件の可能性も視野に入れていた。「お父さんが車を停めて、そこから小学校に入って行った。そこの現場をまず見たい」(元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏)
秋山氏によればこの行方不明には不可解な点があるという。結希さんが行方不明になった3月23日は学校の卒業式が行われ、5年生だった結希さんは在校生として式に参加。卒業式後は11時半には下校する予定だった。
午前8時ごろ、父親が運転する車で結希さんを送り届けたあと学校には来ていないことがわかり、その後110番通報となった。学校の防犯カメラには結希さんの姿は確認されていないという。車で送られたあといったいどこに行ったのか。秋山氏はその行方を探ることにした。
父親が結希さんを降ろしたと言う場所は校庭の先にある学童保育前の駐車場。「このあたりに車を停めて降ろした。本来なら車から降りてこのまま真っ直ぐ校舎に向かうけど、あそこの正門の防犯カメラには(結希さんの姿は)映ってないと」(秋山氏、以下同)
校舎側から校庭方面をうかがう防犯カメラは本来なら登校する姿を捉えるはずだが、結希さんの姿はなかったという。学校によると、防犯カメラでは父親の車は確認できたが結希さんの姿は映っていなかったという。
「学校に行くか、引き返すか。反対方向、ヘリポートみたいなのがあるでしょ。あそこに卒業式だったので教員の方が複数人、案内するのにいたらしい。教員が(姿を)見ていないらしい」
それ以外の進路は周辺の環境から想定しづらいのも事実だ。「あとはこっちだけで、山ですけど、これはちょっと無理だと思う」。
柵を越え山林に入ったとすればその行動は目立つ可能性がある。また、学校の脇を流れる小川を渡ったとすればその姿も誰かの目に留まっていたに違いない。
警察によれば結希さんがバスに乗ったり鉄道を利用した形跡はなく、付近の防犯カメラにもその姿は映っていないという。
ならば車を降りた結希さんはどこに向かったのか。市内各地では住民や消防団などが懸命に行方を探していた。
「僕ら消防団に入っているんだけど、そこの池もいったん水を抜いて。もし落ちていたらあかんし。(探したのは)3日ですね。行ける人はみんな3日ほど行っていました」(消防団の男性)
付近の捜索に加え溜池の水を全部抜くなどして探したが手がかりはなかったという。なんとしても助け出したい。捜索は住民たちの手でも行われていた。
行方不明になってから6日後の29日。一報が入った。結希さんの黄色い通学用リュックが見つかったというのだ。発見したのは結希さんの親族だという。
不可解な点が浮上した。その場所は学校からおよそ3キロ離れた峠道。地元の人によれば子供が歩いて行ける場所ではないという。さらに不可解な点が。
「(リュックが)発見されたところはもちろん捜索対象になっていて、何回も確認、捜索はしたはずだが、29日に発見されたということで、違和感なり、ショックなりいろいろあるが複雑な気持ち」(南丹市消防団長の野中大樹氏)
消防団によればこの付近一帯を複数回、くまなく捜索しておりリュックが見つかったという場所もこれまで何回も捜索したが、その際リュックは見当たらなかったという。
秋山氏は「(枝が)折れているのが真新しいので捜索しているのは間違いない」と指摘する。
私たちはリュックが発見された峠道を進むことにした。ちょうど峠道から降りてきた人に出会った。「お子さんが1人で来る場所じゃない?」と尋ねると、住人は「まったくない。この辺りの土地勘がない。ずっと離れたところの子どもさんですから」と応じ、地元住民でも「通らない。こっちに行く用事がない。120%向こうから会う車はない」と答えた。
リュックが発見された場所は峠道を進んでおよそ1キロ付近だという。「自分たちもこの道を通ることはほとんどない」地元の人はそう口を揃える。それだけ細く険しい峠道で夜になれば真っ暗でよほど慣れた人以外は危険だという。
まさかこの道を小学生一人が歩いてきたなどは考えにくい。車で走ってみて取材ディレクターは感じた。なぜそんな峠道で消防団が探したにも関わらず、リュックが見つかったのか。
そして峠道入口からおよそ1キロの地点に到着。警察によれば親族が発見したというリュックはガードレールの裏側に置かれていたとされ、リュックには目立った汚れなどなく25日に雨が降ったにも関わらず濡れてなかったという。リュックが見つかった付近のガードレールの外側は崖になっていた。
「今の状況からすると事件だと思う。身代金目的の誘拐事件ではない。11歳の子どもが学校から歩いてこっちに来るよりも第三者が車に拉致して乗せて、人通りが少ないところへ連れてきた可能性がある。本人の意思だったら一人でここへやって来て……カバンを捨てるんだったら学校の近くに捨てるけど、わざわざここまで来て捨てる意味がない」
「状況から結希さん自身で失踪した可能性は低いのではないか。リュックは第三者が置いた可能性が高い。第三者が捜査をかく乱する目的も考えられる」
状況から第三者が関与した可能性も指摘するが真相はいまだ不明だ。
学校の駐車場を降りてからの足取りがつかめず、6日後に学校からおよそ3キロ離れた険しい峠道でリュックが見つかる。これが今わかっている事実関係だ。
小学校の児童たちは学校から不要不急の外出を控えるよう要請され、結希さんの帰りを静かに待ち続けているという。
「一番初め子どもらのグループラインで『いなくなった』とグループの中で流れてきた。不安不安と言っているし、一人で遊びに行けない。一人で遊びに行っては行けないと学校から連絡が来ています」(結希さんと同学年の保護者)
一方でこの行方不明は3月23日の発生の翌日から警察による捜索が始まっていたという。
学校から7キロほど離れた集落にある飲食店で話を聞いた。「23日に行方不明になったでしょ。24日に私服警官が。警察官って最初わからない。私服で来て、普通の車で来て、その辺をうろうろしているの2人が。焼却炉を開けたり、『何事があったんですか?』って。その時はまだ公開していないし。その次は犬も連れてくる。この辺で犬を連れてきて、何しとんやろうと思って。パトカーが来るわ、消防団が来るわ、すごかった。事件と思ってはった最初から」(飲食店の女将)
行方不明が公になる前から手がかりをくまなく捜索していたという。さらに「家族の人。おばあちゃんが探していた。泣きながら、おばあちゃんが。早く見つかってほしい」と話した。
警察はあらゆる可能性を視野におよそ40人体制で懸命な捜索を続けている。
情報提供 京都府南丹警察署(0771-62-0110)
(『ABEMA的ニュースショー』より)