目先波乱は仕込みの好機、グロース市場銘柄で迎え撃つ究極の8連弾 <株探トップ特集>
◎勤次郎 <4013> [東証G]
勤次郎は法人向けに就業・人事・給与管理などの勤怠管理パッケージを提供するサービスを展開している。事業形態としてはクラウドサービスと、顧客側が情報システムをインストールして使うオンプレミスの2つのパターンがあるが、クラウド型はサブスク方式で採算性が高いのが特長。顧客企業側にすれば初期コストや社内の人的コストがかからないことでクラウドを選択するケースが高まっており、つれて同社の利益率向上につながっている。25年12月期営業利益は前期比78%増の13億円予想と絶好調だ。 株価は9月24日に年初来高値1530円を形成後、利食い圧力に押されたが1300円近辺で売り一巡感。抜群の好業績を考慮すると新値街道への再突入は時間の問題か。◎Aiロボティクス <247A> [東証G]
Aiロボは自社開発のAIシステムを活用し、「Yunth (ユンス)」ブランドで展開するスキンケア商品や美容家電の企画・開発及び販売(EC)を行っている。主力の美白美容液が好調なほか、昨年2月に新規参入した美容家電も「Brighte(ブライト)」のブランド名で展開し、ドライヤーなどが牽引役となっている。26年3月期は売上高が前期比ほぼ倍増近い伸びを見込むなか、営業利益も同94%増の48億円を予想している。 株価は9月末の株主を対象に株式5分割を実施、分割後はいったん利益確定の動きが表面化したものの、10月2日の安値1502円をターニングポイントにリバウンドに転じている。上場来高値奪回から中勢2000円台活躍を目指す展開が期待できる。◎FRONTEO <2158> [東証G]
フロンテオは自然言語解析AIなどを活用したリーガルテック(法律向け)事業のほか、独自のAI技術を横軸展開し、ライフサイエンス分野に力を入れている。M&A戦略も駆使して業容拡大に磨きをかけており、26年3月期はトップラインが2ケタ伸長を確保し、営業利益は増収効果を反映する形で前期比33%増の7億円を見込む。更に27年3月期も20%前後の利益成長が視野に入る。IRに熱心なところもポイントで、会社側が頻繁にビジネスに関するニュースリリースを開示していることから株価刺激材料に事欠かない。
株価は8月下旬を境に下値を切り上げたが、ここにきて調整モード。だが、急騰習性がありフシ目の900円台前半は買い場と判断される。年初来高値1233円の払拭が目標。◎ソフトマックス <3671> [東証G]
ソフトMAXはWeb型電子カルテを主力に医療情報システムの開発・販売を行っている。サイバー対策強化の国策的な追い風も背景に、医療機関DX分野での同社の活躍余地が広がっている。ソフトバンク <9434> [東証P]及び医療システム開発などを手掛けるHEMILLIONS(東京都港区)と医療分野での生成AI技術の社会実装に向け共同研究を開始しており、今後の展開が注目されている。25年12月期営業利益は前期比強含み横ばいの6億7000万円を会社側では予想するが、上振れする可能性が高いとみられる。
株価は7月初旬に連日ストップ高を交え400円台半ばまで急浮上。その後は調整を強いられたが、ここ再び上値を慕う動きにある。300円台後半は仕込み好機といえそうだ。◎rakumo <4060> [東証G]
rakumoは企業向けにクラウド型のグループウェア拡張製品「rakumo」の提供を行い、生産性向上や業務効率化に貢献している。顧客企業の増加に加え値上げ効果も寄与して業績は好調に推移している。2020年9月に上場した後、業績はトップライン・利益ともに高成長を継続中。24年12月期の営業26%増益に続き、25年12月期も前期比4.4%増の4億円を見込むが保守的であり、増額修正の公算が大きい。 株価は9月下旬に戻り高値1380円を形成後は利食い局面に移行したが、直近1100円台で目先の底値を確認、再浮上の機をうかがう。9月2日の年初来高値1399円奪回を通過点に、早晩1400円台での活躍が視野に入る。◎ヤプリ <4168> [東証G]
ヤプリはスマートフォンアプリの開発・運用・分析がノーコード(プログラミングなし)で可能なクラウドサービスを提供しており、月額サブスクリプションで法人需要を取り込んでいる。トップラインの2ケタ成長が続くなか、近年は利益面でも飛躍期に入っており、25年12月期営業利益は前期比36%増の7億5000万円を見込む。1~6月期の同利益は前年同期比67%増の4億4900万円で、通期予想は上振れる可能性がある。 株価は7月下旬から動意づき8月に人気が加速、同月18日には1282円の年初来高値をつけた。その後は水準を漸次切り下げたが75日移動平均線へのサヤ寄せでリバウンドの機が近い。貸株市場を通じた空売りの買い戻しをバネに新高値圏への再突入を目指す。◎STG <5858> [東証G]
STGは自動車部品や、カメラなどの精密機器向け部品の製造を手掛けており、軽量なマグネシウム合金の鋳造を強みとし、金型から一貫製造を行っていることが特長。海外売上高比率が8割を超えるグローバル企業でもある。また、日本を含めた世界4カ国に生産拠点を有し小ロット、大ロットいずれのニーズにも随時対応できる。業績は25年3月期の営業63%増益に続き、26年3月期も前期比18%増の5億7000万円予想と好調だ。
株価は8月中旬にマドを開けて上放れた後、1700~1900円のゾーンでもみ合っていたが9月中旬を境に大勢二段上げの様相となった。10月2日に上場来高値2491円を形成後ひと押し入れているが、PERなど割安で早晩仕切り直しへ。◎WOLVES HAND <194A> [東証G]
ウルフハンドは動物病院を関東や関西を中心に展開するが、かかりつけ対応のサテライト病院のほか、より専門的な診療が必要な場合に対応した2次診療も行う。主要病院にはCTやMRIを完備し、AIを活用した治療支援の開発を推進するなど高度医療への取り組みでニーズを捉え、収益成長につなげていく。このほか、関連事業としてペットサロンや医療用機器の製造・販売も展開する。業績は売上高と営業利益いずれも過去最高更新基調を続けており、26年6月期の営業利益は前期比10%増の9億9500万円を見込む。 株価は9月19日に4ケタ大台を回復後、調整を交えながらも下値を切り上げる動き。PERに割高感はなく、昨年6月の上場直後につけた最高値1641円を中勢目指す展開に。 株探ニュース