2026年2月28日、3月1日東京都・京王アリーナTOKYOにて、『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)のライブイベント“学園アイドルマスター 初星音楽祭”が開催された。本稿ではDay2となる3月1日の公演のリポートをお届けする。 Day1では楽曲の各種アレンジ、生バンドやダンサーを交えた特殊な編成でのパフォーマンス、さらには数々のコラボ楽曲を披露するなど盛りだくさんの公演となっていた。続くDay2ではどのような嗜好を凝らした“音楽祭”が見られるのだろうか。
- 長月あおい(花海咲季役)
- 小鹿なお(月村手毬役)
- 飯田ヒカル(藤田ことね役)
- 七瀬つむぎ(有村麻央役)
- 花岩香奈(葛城リーリヤ役)
- 伊藤舞音(倉本千奈役)
- 川村玲奈(篠澤広役)
- 湊みや(紫雲清夏役)
- 薄井友里(姫崎莉波役)、
- 松田彩音(花海佑芽役)
- 春咲暖(秦谷美鈴役)
- 陽高真白(十王星南役)
- 天音ゆかり(雨夜燕役)
本日も晴れやかな空のもと、京王アリーナTOKYOに多くのプロデューサー(『アイドルマスター』シリーズのファンのこと)が集結! 開演前から会場内に流れる『世界一可愛い私』や『白線』『Wonder Scale』にコンサートライトを振っている最中に音量が小さくなり、照明も暗く。その様子に反してプロデューサーたちの声は「始まるぞ!」という期待から一気に大きく。提供各社の名前を大声で呼ぶ恒例の流れがあり、最後に特別協賛であるQualiArtsへ感謝の叫びを届けていた。 当然、その後の初星学園の学園長・十王邦夫(声:大塚明夫さん)による挨拶にも全力で応じるプロデューサー陣。根緒亜紗里先生(声:古賀葵さん)による諸注意の連絡に耳を傾けたり、休憩がない案内に歓声をあげたりしたのち、ふたりの「開演じゃ!(です!)」の声とともに、初星音楽祭の2日目が幕を開けた。
そしてもちろん幕開けを告げるのは、ブラスバンドによる突き抜けるような音色! Day1と同じく生演奏によるOvertureに、会場の歓声も一気に熱を帯びる。そして学園長による「Hello Everyone! It's Showtime!」の声ととともにキャスト陣が“Campus mode!!”衣装に身を包みステージへ登壇。それぞれが決めポーズを決め、1曲目である
『わかし・さわがし・スカパンク』がスタートした。 笑顔でステージ上を跳びはねながら、とにかく楽しい気持ちを爆発させるよう全員がパフォーマンス。愛でもっと騒がしく、ゲインをフルテンへ、心を沸かすスカパンクにより、会場のボルテージも一気に過熱。
そんな熱された会場に、さらなる暑気が到来する。2曲目は夏の楽曲『キミとセミブルー』だ。メンバーはオリジナルと同じく、湊さん、七瀬さん、薄井さんの3人だ。ただでさえ賑やかな楽曲だが、今回はそこにブラスバンドの生演奏が加わり、いままで以上に音の気持ちよさが感じられる。金管の音に合わせて踊る姿は、本当に“ある夏の放課後”を思い起こさせるよう。数多く披露されている楽曲ということもあり、プロデューサーたちのコールも白熱。
そして3曲目は特殊イントロからの『Yellow Big Bang!』。飯田さんが「みんないっしょにー?」と呼びかけ、いわゆる“コール曲”であるこの曲をさらに楽しくしていく。間奏ではトロンボーンによるソロパートもあり、歌で、曲で、声で、全身を使って音を楽しむことができるステージを披露。最後には息を切らしながらも、先ほどまで到来していた夏以上の熱気を更新しながら笑顔でステージを跳ね回る飯田さんのパフォーマンスもすばらしいものとなっていた。
会場中がもはや息切れしそうになっていたころ、ようやく一息つけるMCへ。キャスト陣が勢ぞろいし、それぞれの担当アイドルらしいセリフとともに、自己紹介と意気込みを話す。飯田さんが「みなさんの口、手、毛穴! すべてが楽器です! それぞれの音を聞かせてください!」と言うと、会場が笑いとともに大きな声で返答。飯田さんとしても会心の言葉だったらしく、満足そうな表情で自身の言葉を締めくくっていた。 Day1は体調の関係でMCにいなかった川村さんも登壇し、「川村元気です!」と堂々の宣言。心配していた方も多かったのだろう、プロデューサーからも大きな歓声があがっていた。 もちろん“Campus mode!!”衣装についても言及が。プロデューサーたちによる「まわって~!」の言葉で回転しながら披露したのち、シャツスタイルやパンツスタイル、ジャケットなど、さまざまなスタイルがある衣装のよさについて湊さんが話していた。
MCパートが開け、響くのは鬨の声。“Oh-O-Oh”の声とともに、4曲目“初星大運動会”における1年1組の楽曲
『SUPREMACY』が披露された。メンバーはオリジナルと同じく、長月さん、小鹿さん、飯田さん、湊さん、花岩さんだ。ロングトーンやこぶしの入れ方など、各人がアレンジを入れるたびに、爆発のような歓声が上がる会場。ソロパートではひとりを際立たせ、全体パートでは全員が映えるように、フォーメーションからも王者の風格を感じられる仕上がりに。
そんな熱気をゆるっとふわふわな空気が包み込む。5曲目は同じく“初星大運動会”より 1年2組の楽曲『Let's GO!! ICHI-NO-NI!!』。松田さん、伊藤さん、川村さん、春咲さんによる歌唱だ。キリッとした先ほどの曲とは対照的に、にこやかで柔らかな雰囲気のステージに。とはいえコールする場面は多く、会場から送られる声は微塵たりとも衰えない。“本気とゆるさ”が同居した、1年2組らしいパフォーマンスを披露した。
パーカッションの音が鳴り響き、続く6曲目は清夏の誕生日楽曲『Ride on Beat』を湊さんが披露。サビでは湊さんが大きな声で煽り、会場から“止められないMusic! Ride on Beat!”の声を引き出す。間奏のダンスからさらに煽り、一段と勢いを上げていくステージ。激しい踊りの中でも会場を見渡す余裕すらあるその姿は、まさに清夏が目指した“最強のアイドル”だ。
ステージの上段へ花岩さんが現れ、湊さんと合図を送り合う。リーリヤと清夏のような絆を会場全体へ見せつけながら、7曲目に披露されたのはリーリヤのSTEP1楽曲である『白線』。とにかくコールの多い楽しい1曲で、会場のボルテージもさらに上がる。 ライブでは恒例となった“でも声はもう気づいてる”のアレンジ以外にも、各所で会場へ声を届けるような歌いかたをする花岩さん。最後の“愛しているよ”に籠められた万感の思いには、会場中のプロデューサーが全力の“はい! はい!”で応答した。
続いて会場に響くのは電子音。川村さん、七瀬さん、湊さんが登壇し8曲目である『ミラクルナナウ (゚∀゚) !』が披露された。楽曲の2DMVのような振り付けとフォーメーションで会場を沸かす3人。コール曲が連続するも、なおプロデューサーの声は落ちない。ここにしかない一瞬を大切に、宝物にするべく、大きな声が会場中を包み込む。そんな声に呼応するかのよう、ラスサビでは3人のボリュームもさらに大きなものになっていたのも印象的だった。
“コール&レスポンスブロック”が終了し、ちょっと息切れしながらも湊さん主導でMCへ。『わかし・さわがし・スカパンク』では息切れを隠していたと思い出を語る陽高さん。まったく気づかなかったと、キャスト陣もプロデューサーたちも驚愕の声を上げていた。
不敵に笑いながらかつて“初星大運動会”で2日連続の優勝をしたことを振り返りつつ、
『SUPREMACY』について語る小鹿さん。4回連続で披露したし慣れているから大丈夫だろうと思っていたが、今回新たに導入されたフォーメーションには苦労したとのこと。
続いて『Let’s GO!! ICHI-NO-NI!!』について、気持ち全開で振り返る伊藤さん。振り付けの最中には、全員のソロ曲で象徴的なポーズをしたとのことだ。愛を感じるパフォーマンスに、壇上からも「すごい!」という声があがっていた。
ここまで3曲を披露した湊さんは、ハードなスケジュールの中、裏で見た
『白線』で体力を回復していたと笑顔で語る。『ミラクルナナウ (゚∀゚) !』も“初恋公演”メンバーでの歌唱がうれしかったと笑っていた。
MCパートが開けて9曲目は佑芽の
『金の斧、銀の斧、エメラルドの斧』。今回はダンサーも含めた5人編成での披露だ。ダンサーがいることにより泉の女神や山椒魚など、さまざまな人物が登場する物語の世界観をより深く表現。最後はカカシやライオンなど、『オズの魔法使い』のようなポーズで締めた。 ちなみに、曲中にあるあっちむいてほいは“こちらから見て右”であったことも記しておこう。この演出も、毎回変わるのかもしれない。
そんな松田さんとダンサーが見つめる中、壇上へ伊藤さんが現れる。10曲目、千奈の『ときめきのソルフェージュ』のイントロとともに歌唱に入る姿を松田さんが下から見つめる。その様子は観客席から“お友だち”である千奈のステージを見つめる佑芽のようだ。 こちらの曲もダンサーを交えた5人編成。体の動きで千奈が感銘を受ける世界の情景を表現しつつ、目にも楽しいステージを構成していた。伊藤さんはいつものように千奈らしい表現を交えつつも、抜群の声の伸びで楽曲を披露していた。
佑芽、千奈とくればつぎはもちろん広の楽曲。11曲目は『コントラスト』を川村さんが披露。『学マス』内の3DMVを再現したステージモニタをバックに、滑らかなダンスと柔らかく伸びる歌声で川村さんが楽曲の世界観を作り上げていく。 川村さんから遠い位置に陣取りつつ、美しいパフォーマンスを披露するダンサー陣も印象的。2番のサビからは川村さんが合流しつつ、曲のサビで花のように開き色づいていく、楽曲の情景を踊りによって再現していたのも見事だった。
12曲目は莉波の『L.U.V』。薄井さんの歌唱に合わせて手を引き、ステップを踏み、時には友だちのように告白を見守り、ダンサー陣の動きを使って楽曲を表現。2番の冒頭には左右のダンサーが腕で大きなハートを作り、その中央で薄井さんが歌うというパフォーマンスも見られた。“好き”を抱えながらも表に出せない複雑な乙女心を表現する薄井さんの歌唱もすばらしく、思わずキュンとしてしまうステージになっていた。
激しくも寂寥感を感じるギターサウンドから、清夏の『カクシタワタシ』が13曲目として披露される。もちろん歌唱は湊さん。伸びやかな声に清夏のちぎれそうな心情を乗せて、感情たっぷりに歌いあげる。もちろんこの曲でもダンサーが2名。裏と表の人格と、葛藤する心情、そして手を伸ばす、“憧れた白い花”――。楽曲に籠められた思いを見事に表したパフォーマンスに、会場からは歓声があがった。
そんな会場を、冷たい夜が包み込む。14曲目は美鈴の『ヨルニテ』。春咲さんの不敵な表情と冷たく妖しい歌声が、会場を支配する。ステージ上段の中央に陣取る春咲さんと、左右に控えるダンサー陣。その動きが一体となった間奏パートは、すごさよりも先に“恐ろしさ”すら感じてしまう。春咲さんは曲が進むごとにより口角が上がっていくように見え、その冷たさや妖しさに釘付けになるようなステージとなった。
そんな支配をものともせず、“One and only”を長月さんが歌う。15曲目は咲季の『Boom Boom Pow』。ダンサーと合わせて5人編成でのパフォーマンスは、長月さんを取り囲むようなフォーメーションが印象的。花のある咲季らしい動きがより際立つような、息ピッタリのダンスで会場を盛り上げた。
“ダンスブロック”が終了し、川村さんがMC……と思いきや、松田さんと薄井さんが息をつく間もなくとにかくしゃべる。そんな様子を見かねた春咲さんが「順番にしゃべろっか」と制し、“首領(ドン)”らしい風格を見せ、場を治めた。
そんな春咲さんは
『ヨルニテ』の話を。ステージ上段を陣取りつつ、不敵な笑みを見せるパフォーマンスを全員が絶賛。ダンスの先生からも「美鈴はダンサーと同じ位置では踊らない」という指示があったのだとか。
初陣追加公演以来の披露となった
『金の斧、銀の斧、エメラルドの斧』について話す松田さん。『コントラスト』のダンサーさんの表現について話す川村さん。ダンサーさんが女性だったことから、いつもと違う形で『L.U.V』のセリフパートを演じたという薄井さん。時間がない中で、とにかく巻いて話していたが、存分に今回のパフォーマンスを楽しめたようだ。
MCが開け、照明の落ちる会場。下段の白いモニタにシルエットとして飯田さんが映し出され、会場中の視線を一手に集める。16曲目は
『学園アイドルマスター GOLD RUSH』より『かちドキ』。ステージに立つ飯田さんが映し出されるモニタには文字の表現が踊り、まるでマンガ内のライブシーンのような表現に。飯田さん自身のパフォーマンスも、作中で“天性のアイドル”と評されることねに負けない力強さとかわいさを帯び、さらに曲中にはライブならではのアレンジも盛り込みつつ、会場中を盛り上げた。
開場に鐘の音が響き、17曲目は“人狼潜む文化祭からの脱出”コラボ楽曲の『SEARCH RIGHT』。歌唱は生徒会メンバーである松田さん、伊藤さん、春咲さん、陽高さん、天音さん、薄井さん。フォーメーションによる世界観の表現もさることながら、疑心暗鬼の絶望から希望へ変じる最後のパートなど、歌声による表現が際立つステージに。
曲が終わり、イントロが流れ出すと、会場中から悲鳴にも似た歓声が。18曲目に披露されたのは『アイドルマスター』シリーズのイメージソング2021として制作され、いまなお高い人気を誇る『VOY@GER』だ。同曲のリリース当時は、まだ『学マス』の誕生前だったため、『アイドルマスター』(765プロオールスターズ)、『シンデレラガールズ』、『ミリオンライブ!』、『SideM』、『シャイニーカラーズ』の5ブランドで歌唱されている楽曲。 そんな同曲を『学マス』を代表して七瀬さん、花岩さん、陽高さん、天音さんの4人が、時代を切り拓く“アイ”を歌う。“君を連れてくよ 輝きの先”を星南役である陽高さんが、ラップパートを3年生組が担当するなど、こだわりを感じる歌割りに思わず体が震えるよう。最後には3人が笑顔で歌う中、七瀬さんが凛々しさを感じさせる王子様のような表情で締めたのも印象的だった。
その印象付けも狙い通りだったのだろうか。なんと七瀬さんは続く19曲目として『アイドルマスター』より『エージェント夜を往く』を披露! まさかの選曲に会場のボルテージも最高潮へ。 ラスサビでは華麗なウインクを決め、全員の心を持っていく七瀬さん。激しいレーザーが踊る中、最後まで凛々しい表情で歌い踊ったその姿は、まさに“魅せる”という表現がふさわしいだろう。それぐらい、圧巻のパフォーマンスとなっていた。
なお、有村麻央がカバーした
『エージェント夜を往く』は、2026年3月6日に発売予定の『学園アイドルマスター GOLD RUSH』第5巻の特装版に付属するオリジナルCDに収録される。
20曲目には『ワンス・アポン・ア・塊魂』より、咲季が担当した素敵ソングの『カタマリオンザドゥン』。長月さん自ら塊を転がしたり、『塊魂』の王子が登場したり、モニタを大いに生かした演出が楽しい1曲だ。 “ドゥンドコ”パートからは小鹿さん、飯田さんも合流。それぞれのアイドルらしい声で難しいパートを見事歌い上げ、会場を沸かせる。最後は仲よく3人で大きな塊を作り上げ、『塊魂』らしいコラボレーション見せた心躍るステージとなった。
圧巻の“スペシャルブロック”が終わり、MCへ。2日連続で『カタマリオンザドゥン』を披露した長月さんは、“ちびぬいみたいなもちもちしたかわいさ”を意識しての歌唱だったという。同じく両日『かちドキ』を披露した飯田さんは、『学園アイドルマスター GOLD RUSH』で初めてソロ曲をもらったことねの心情について触れつつ今回のステージを振り返っていた。
話は
『SEARCH RIGHT』から『エージェント夜を往く』へ。楽曲への感想を七瀬さんが語りつつ、天音さんが「色気マシマシだった」と褒め言葉を贈る。七瀬さんとしても、その色気は狙ったものであったと笑いながら語っていた。
『VOY@GER』を歌うのは『学マス』キャスト陣にとっても念願だったらしく、話が始まると長月さんが「いいなあ~」と羨ましそうな声を漏らす。歌唱メンバー内では唯一の1年生であるリーリヤ役の花岩さんに七瀬さん、天音さんが詰め寄るような場面もありつつ、最後は歌いだしを担当した花岩さんを称え、にこやかにMCパートが終了した。
続いては生バンドつきのパート。ドラム、ベース、キーボード、ギターと音が重なり、つぎの曲を待ちかねる会場を煽る。期待を煽りに煽った先、披露された21曲目はBegraziaの
『Star-mine』。Day1と同じく、松田さん、春咲さん、陽高さんはBegraziaの衣装をまとっての歌唱だ。楽しさが漏れ出しているかのような満面の笑みでのパフォーマンスに、MCで落ち着いた会場のボルテージも一気に上昇。ファルセットによる高音もなんなく歌いこなし、息を整えながらステージの中央でポーズを決める3人には、惜しげない拍手が送られた。
しかしそんな『Star-mine』が終わっても、最後にギターの1音だけが残り続ける。長く伸びた音の先、会場に零れる小鹿さんの「あのね、」の声。『Star-mine』からそのままつながるよう、披露された21曲目は手毬のソロ曲『Luna say maybe』。随所にギターによるアレンジが施されたことで、何度も披露されてきた楽曲ながらもまた新しい一面を見せていた。 小鹿さんの歌唱もいままで以上の安定感を見せ、そのおかげかより強く感情を乗せられているように感じる。あえて演奏の音を絞った落ちサビに響く、小鹿さんによる全霊の言葉の数々は、会場の心を大きく揺さぶった。
聞きなれない音に混じりエラーのような機械音が響く会場。続く楽曲は長月さん、天音さんの“反骨高笑いコンビ”による23曲目は『Howling over the World』。長月さんの持つひとクセあるかわいさ、天音さんの持つ芯の通ったかっこよさ。両者の歌声が交わり、いままでにない味わいを感じられるステージに。
24曲目は『ENDLESS DANCE』。歌唱は小鹿さん、薄井さん、花岩さんの3人だ。少し意外な組み合わせだが、歌声の相性は非常にいい。バンドメンバーと絡みつつ見事なダンスを披露し、ステージを作り上げていく。力の入った歌声で会場中を包み込み、全力で“引き上げる”ようなパフォーマンスで、会場全体を盛り上げた。
続く25曲目は燕のソロ曲『理論武装して』。堂々たる表情の天音さんが会場を煽り、激しいロックサウンドで会場を魅せる。伸びやかで美しい歌唱の中、あえて声をひずませ、がなる姿はまさに“ロック”。2位には決して甘んじない反骨の心を感じられる歌唱で、プロデューサーたちの心を掴みきるステージだ。
そんな天音さんの隣に立つは一番星(プリマステラ)。堂々たる足取りでステージへ上がった陽高さんを睨みつけるように天音さんが退場し、26曲目である星南の『Our Chant』へ。初星学園のトップが輝きへ進む道を示す1曲だ。 蔓延した反骨の空気を歓迎するかのよう、渾身の表情で放たれるセリフパートはまさに“会心”の仕上がり。すべてを解き放つように感情の乗り切ったラスサビと「私が、いる!」と叫ぶ陽高さんのパフォーマンスは、まさにトップアイドルと呼ぶにふさわしい姿となっていた。
熱狂の“生バンドブロック”が終わり、MCへ。『Luna say maybe』の落ちサビを、心籠めて歌ったと話す小鹿さん。成長を感じられたかという呼びかけには、会場全体が大きな声で応じた。
『Howling over the World』は、陽高さんがふたりの相性のよさを絶賛。天音さん、長月さんはお互いのパフォーマンスを褒め称えていた。ちなみに天音さんいわく、『Howling over the World』のゲームやCDなどのための収録はまだしていないという。
『ENDLESS DANCE』は、音楽祭ならではのバンドの近くで煽る演出を入れていたと語る薄井さん。会場からも「楽しかった」と声が上がった。
『理論武装して』の曲中に挟んだ煽りについて話す天音さん。途中でイヤモニを外したところ、大歓声が聞こえてうれしかったと語る。そんな天音さんは、『Our Chant』を聞いて「残ってやろうか」と少し思ったといたずらっぽい顔で笑う。陽高さんはサビに合わせて腕を上げるプロデューサーたちを見て、うれしかったと語っていた。 バンドメンバーに大きな拍手があった後、最後の曲だと発表が。「いま来たばっかりー!」、「嘘つきー!」と、恒例の“いま来たばっかり警察”の流れがあり、つぎの曲へ。
イントロが流れ、天音さんによる「校歌斉唱」の声から曲が始まる。アンコール前最後を飾るのは、初星学園の校歌である
『標』。登壇するキャスト陣はもちろんのこと、観客席にいる“初星学園 プロデューサー科の生徒”たちもあわせて歌う1曲だ。 ソロパートはほとんどない楽曲だが、曲中にポーズを決めることで、それぞれが自分の担当アイドルらしさを表現。今回のソロパートは、佑芽らしい元気さ溢れる歌唱で松田さんが担当。最後はブラスバンド、ダンサー、ロックバンドそれぞれがすばらしいパフォーマンスを見せ楽曲を彩った。 曲が終わり、長月さんの主導で全員が「ありがとうございました!」の挨拶。その声にプロデューサーたちも大きく「ありがとう!」で返し、興奮冷めやらぬままのアンコールが鳴り響く。 アンコールに応えたのは学園長。プロデューサーのノリノリさに感謝しつつ、連絡事項へ。
“初星音楽祭”に合わせたCDや
『SEARCH RIGHT』、『わかし・さわがし・スカパンク』のダウンロード販売などを告知。そこに加え、3月2日の19時から“初星音楽祭 後夜祭”と題したMVの上映会のなども行うと発表があった。そこでチラ見せされたMVには、なんといままで映像化されていなかった『EGO』のMVが。ほかの楽曲にも用意されているのか、非常に気になるところだ。
2026年2月28日、3月1日東京都・京王アリーナTOKYOにて、『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)のライブイベント“学園アイドルマスター 初星音楽祭”が開催された。本稿ではDay2となる3月1日の公演のリポートをお届けする。 Day1では楽曲の各種アレンジ、生バンドやダンサーを交えた特殊な編成でのパフォーマンス、さらには数々のコラボ楽曲を披露するなど盛りだくさんの公演となっていた。続くDay2ではどのような嗜好を凝らした“音楽祭”が見られるのだろうか。
- 長月あおい(花海咲季役)
- 小鹿なお(月村手毬役)
- 飯田ヒカル(藤田ことね役)
- 七瀬つむぎ(有村麻央役)
- 花岩香奈(葛城リーリヤ役)
- 伊藤舞音(倉本千奈役)
- 川村玲奈(篠澤広役)
- 湊みや(紫雲清夏役)
- 薄井友里(姫崎莉波役)、
- 松田彩音(花海佑芽役)
- 春咲暖(秦谷美鈴役)
- 陽高真白(十王星南役)
- 天音ゆかり(雨夜燕役)
本日も晴れやかな空のもと、京王アリーナTOKYOに多くのプロデューサー(『アイドルマスター』シリーズのファンのこと)が集結! 開演前から会場内に流れる『世界一可愛い私』や『白線』『Wonder Scale』にコンサートライトを振っている最中に音量が小さくなり、照明も暗く。その様子に反してプロデューサーたちの声は「始まるぞ!」という期待から一気に大きく。提供各社の名前を大声で呼ぶ恒例の流れがあり、最後に特別協賛であるQualiArtsへ感謝の叫びを届けていた。 当然、その後の初星学園の学園長・十王邦夫(声:大塚明夫さん)による挨拶にも全力で応じるプロデューサー陣。根緒亜紗里先生(声:古賀葵さん)による諸注意の連絡に耳を傾けたり、休憩がない案内に歓声をあげたりしたのち、ふたりの「開演じゃ!(です!)」の声とともに、初星音楽祭の2日目が幕を開けた。
そしてもちろん幕開けを告げるのは、ブラスバンドによる突き抜けるような音色! Day1と同じく生演奏によるOvertureに、会場の歓声も一気に熱を帯びる。そして学園長による「Hello Everyone! It's Showtime!」の声ととともにキャスト陣が“Campus mode!!”衣装に身を包みステージへ登壇。それぞれが決めポーズを決め、1曲目である
『わかし・さわがし・スカパンク』がスタートした。 笑顔でステージ上を跳びはねながら、とにかく楽しい気持ちを爆発させるよう全員がパフォーマンス。愛でもっと騒がしく、ゲインをフルテンへ、心を沸かすスカパンクにより、会場のボルテージも一気に過熱。
そんな熱された会場に、さらなる暑気が到来する。2曲目は夏の楽曲『キミとセミブルー』だ。メンバーはオリジナルと同じく、湊さん、七瀬さん、薄井さんの3人だ。ただでさえ賑やかな楽曲だが、今回はそこにブラスバンドの生演奏が加わり、いままで以上に音の気持ちよさが感じられる。金管の音に合わせて踊る姿は、本当に“ある夏の放課後”を思い起こさせるよう。数多く披露されている楽曲ということもあり、プロデューサーたちのコールも白熱。
そして3曲目は特殊イントロからの『Yellow Big Bang!』。飯田さんが「みんないっしょにー?」と呼びかけ、いわゆる“コール曲”であるこの曲をさらに楽しくしていく。間奏ではトロンボーンによるソロパートもあり、歌で、曲で、声で、全身を使って音を楽しむことができるステージを披露。最後には息を切らしながらも、先ほどまで到来していた夏以上の熱気を更新しながら笑顔でステージを跳ね回る飯田さんのパフォーマンスもすばらしいものとなっていた。
会場中がもはや息切れしそうになっていたころ、ようやく一息つけるMCへ。キャスト陣が勢ぞろいし、それぞれの担当アイドルらしいセリフとともに、自己紹介と意気込みを話す。飯田さんが「みなさんの口、手、毛穴! すべてが楽器です! それぞれの音を聞かせてください!」と言うと、会場が笑いとともに大きな声で返答。飯田さんとしても会心の言葉だったらしく、満足そうな表情で自身の言葉を締めくくっていた。 Day1は体調の関係でMCにいなかった川村さんも登壇し、「川村元気です!」と堂々の宣言。心配していた方も多かったのだろう、プロデューサーからも大きな歓声があがっていた。 もちろん“Campus mode!!”衣装についても言及が。プロデューサーたちによる「まわって~!」の言葉で回転しながら披露したのち、シャツスタイルやパンツスタイル、ジャケットなど、さまざまなスタイルがある衣装のよさについて湊さんが話していた。
MCパートが開け、響くのは鬨の声。“Oh-O-Oh”の声とともに、4曲目“初星大運動会”における1年1組の楽曲
『SUPREMACY』が披露された。メンバーはオリジナルと同じく、長月さん、小鹿さん、飯田さん、湊さん、花岩さんだ。ロングトーンやこぶしの入れ方など、各人がアレンジを入れるたびに、爆発のような歓声が上がる会場。ソロパートではひとりを際立たせ、全体パートでは全員が映えるように、フォーメーションからも王者の風格を感じられる仕上がりに。
そんな熱気をゆるっとふわふわな空気が包み込む。5曲目は同じく“初星大運動会”より 1年2組の楽曲『Let's GO!! ICHI-NO-NI!!』。松田さん、伊藤さん、川村さん、春咲さんによる歌唱だ。キリッとした先ほどの曲とは対照的に、にこやかで柔らかな雰囲気のステージに。とはいえコールする場面は多く、会場から送られる声は微塵たりとも衰えない。“本気とゆるさ”が同居した、1年2組らしいパフォーマンスを披露した。
パーカッションの音が鳴り響き、続く6曲目は清夏の誕生日楽曲『Ride on Beat』を湊さんが披露。サビでは湊さんが大きな声で煽り、会場から“止められないMusic! Ride on Beat!”の声を引き出す。間奏のダンスからさらに煽り、一段と勢いを上げていくステージ。激しい踊りの中でも会場を見渡す余裕すらあるその姿は、まさに清夏が目指した“最強のアイドル”だ。
ステージの上段へ花岩さんが現れ、湊さんと合図を送り合う。リーリヤと清夏のような絆を会場全体へ見せつけながら、7曲目に披露されたのはリーリヤのSTEP1楽曲である『白線』。とにかくコールの多い楽しい1曲で、会場のボルテージもさらに上がる。 ライブでは恒例となった“でも声はもう気づいてる”のアレンジ以外にも、各所で会場へ声を届けるような歌いかたをする花岩さん。最後の“愛しているよ”に籠められた万感の思いには、会場中のプロデューサーが全力の“はい! はい!”で応答した。
続いて会場に響くのは電子音。川村さん、七瀬さん、湊さんが登壇し8曲目である『ミラクルナナウ (゚∀゚) !』が披露された。楽曲の2DMVのような振り付けとフォーメーションで会場を沸かす3人。コール曲が連続するも、なおプロデューサーの声は落ちない。ここにしかない一瞬を大切に、宝物にするべく、大きな声が会場中を包み込む。そんな声に呼応するかのよう、ラスサビでは3人のボリュームもさらに大きなものになっていたのも印象的だった。
“コール&レスポンスブロック”が終了し、ちょっと息切れしながらも湊さん主導でMCへ。『わかし・さわがし・スカパンク』では息切れを隠していたと思い出を語る陽高さん。まったく気づかなかったと、キャスト陣もプロデューサーたちも驚愕の声を上げていた。
不敵に笑いながらかつて“初星大運動会”で2日連続の優勝をしたことを振り返りつつ、
『SUPREMACY』について語る小鹿さん。4回連続で披露したし慣れているから大丈夫だろうと思っていたが、今回新たに導入されたフォーメーションには苦労したとのこと。
続いて『Let’s GO!! ICHI-NO-NI!!』について、気持ち全開で振り返る伊藤さん。振り付けの最中には、全員のソロ曲で象徴的なポーズをしたとのことだ。愛を感じるパフォーマンスに、壇上からも「すごい!」という声があがっていた。
ここまで3曲を披露した湊さんは、ハードなスケジュールの中、裏で見た
『白線』で体力を回復していたと笑顔で語る。『ミラクルナナウ (゚∀゚) !』も“初恋公演”メンバーでの歌唱がうれしかったと笑っていた。
MCパートが開けて9曲目は佑芽の
『金の斧、銀の斧、エメラルドの斧』。今回はダンサーも含めた5人編成での披露だ。ダンサーがいることにより泉の女神や山椒魚など、さまざまな人物が登場する物語の世界観をより深く表現。最後はカカシやライオンなど、『オズの魔法使い』のようなポーズで締めた。 ちなみに、曲中にあるあっちむいてほいは“こちらから見て右”であったことも記しておこう。この演出も、毎回変わるのかもしれない。
そんな松田さんとダンサーが見つめる中、壇上へ伊藤さんが現れる。10曲目、千奈の『ときめきのソルフェージュ』のイントロとともに歌唱に入る姿を松田さんが下から見つめる。その様子は観客席から“お友だち”である千奈のステージを見つめる佑芽のようだ。 こちらの曲もダンサーを交えた5人編成。体の動きで千奈が感銘を受ける世界の情景を表現しつつ、目にも楽しいステージを構成していた。伊藤さんはいつものように千奈らしい表現を交えつつも、抜群の声の伸びで楽曲を披露していた。
佑芽、千奈とくればつぎはもちろん広の楽曲。11曲目は『コントラスト』を川村さんが披露。『学マス』内の3DMVを再現したステージモニタをバックに、滑らかなダンスと柔らかく伸びる歌声で川村さんが楽曲の世界観を作り上げていく。 川村さんから遠い位置に陣取りつつ、美しいパフォーマンスを披露するダンサー陣も印象的。2番のサビからは川村さんが合流しつつ、曲のサビで花のように開き色づいていく、楽曲の情景を踊りによって再現していたのも見事だった。
12曲目は莉波の『L.U.V』。薄井さんの歌唱に合わせて手を引き、ステップを踏み、時には友だちのように告白を見守り、ダンサー陣の動きを使って楽曲を表現。2番の冒頭には左右のダンサーが腕で大きなハートを作り、その中央で薄井さんが歌うというパフォーマンスも見られた。“好き”を抱えながらも表に出せない複雑な乙女心を表現する薄井さんの歌唱もすばらしく、思わずキュンとしてしまうステージになっていた。
激しくも寂寥感を感じるギターサウンドから、清夏の『カクシタワタシ』が13曲目として披露される。もちろん歌唱は湊さん。伸びやかな声に清夏のちぎれそうな心情を乗せて、感情たっぷりに歌いあげる。もちろんこの曲でもダンサーが2名。裏と表の人格と、葛藤する心情、そして手を伸ばす、“憧れた白い花”――。楽曲に籠められた思いを見事に表したパフォーマンスに、会場からは歓声があがった。
そんな会場を、冷たい夜が包み込む。14曲目は美鈴の『ヨルニテ』。春咲さんの不敵な表情と冷たく妖しい歌声が、会場を支配する。ステージ上段の中央に陣取る春咲さんと、左右に控えるダンサー陣。その動きが一体となった間奏パートは、すごさよりも先に“恐ろしさ”すら感じてしまう。春咲さんは曲が進むごとにより口角が上がっていくように見え、その冷たさや妖しさに釘付けになるようなステージとなった。
そんな支配をものともせず、“One and only”を長月さんが歌う。15曲目は咲季の『Boom Boom Pow』。ダンサーと合わせて5人編成でのパフォーマンスは、長月さんを取り囲むようなフォーメーションが印象的。花のある咲季らしい動きがより際立つような、息ピッタリのダンスで会場を盛り上げた。
“ダンスブロック”が終了し、川村さんがMC……と思いきや、松田さんと薄井さんが息をつく間もなくとにかくしゃべる。そんな様子を見かねた春咲さんが「順番にしゃべろっか」と制し、“首領(ドン)”らしい風格を見せ、場を治めた。
そんな春咲さんは
『ヨルニテ』の話を。ステージ上段を陣取りつつ、不敵な笑みを見せるパフォーマンスを全員が絶賛。ダンスの先生からも「美鈴はダンサーと同じ位置では踊らない」という指示があったのだとか。
初陣追加公演以来の披露となった
『金の斧、銀の斧、エメラルドの斧』について話す松田さん。『コントラスト』のダンサーさんの表現について話す川村さん。ダンサーさんが女性だったことから、いつもと違う形で『L.U.V』のセリフパートを演じたという薄井さん。時間がない中で、とにかく巻いて話していたが、存分に今回のパフォーマンスを楽しめたようだ。
MCが開け、照明の落ちる会場。下段の白いモニタにシルエットとして飯田さんが映し出され、会場中の視線を一手に集める。16曲目は
『学園アイドルマスター GOLD RUSH』より『かちドキ』。ステージに立つ飯田さんが映し出されるモニタには文字の表現が踊り、まるでマンガ内のライブシーンのような表現に。飯田さん自身のパフォーマンスも、作中で“天性のアイドル”と評されることねに負けない力強さとかわいさを帯び、さらに曲中にはライブならではのアレンジも盛り込みつつ、会場中を盛り上げた。
開場に鐘の音が響き、17曲目は“人狼潜む文化祭からの脱出”コラボ楽曲の『SEARCH RIGHT』。歌唱は生徒会メンバーである松田さん、伊藤さん、春咲さん、陽高さん、天音さん、薄井さん。フォーメーションによる世界観の表現もさることながら、疑心暗鬼の絶望から希望へ変じる最後のパートなど、歌声による表現が際立つステージに。
曲が終わり、イントロが流れ出すと、会場中から悲鳴にも似た歓声が。18曲目に披露されたのは『アイドルマスター』シリーズのイメージソング2021として制作され、いまなお高い人気を誇る『VOY@GER』だ。同曲のリリース当時は、まだ『学マス』の誕生前だったため、『アイドルマスター』(765プロオールスターズ)、『シンデレラガールズ』、『ミリオンライブ!』、『SideM』、『シャイニーカラーズ』の5ブランドで歌唱されている楽曲。 そんな同曲を『学マス』を代表して七瀬さん、花岩さん、陽高さん、天音さんの4人が、時代を切り拓く“アイ”を歌う。“君を連れてくよ 輝きの先”を星南役である陽高さんが、ラップパートを3年生組が担当するなど、こだわりを感じる歌割りに思わず体が震えるよう。最後には3人が笑顔で歌う中、七瀬さんが凛々しさを感じさせる王子様のような表情で締めたのも印象的だった。
その印象付けも狙い通りだったのだろうか。なんと七瀬さんは続く19曲目として『アイドルマスター』より『エージェント夜を往く』を披露! まさかの選曲に会場のボルテージも最高潮へ。 ラスサビでは華麗なウインクを決め、全員の心を持っていく七瀬さん。激しいレーザーが踊る中、最後まで凛々しい表情で歌い踊ったその姿は、まさに“魅せる”という表現がふさわしいだろう。それぐらい、圧巻のパフォーマンスとなっていた。
なお、有村麻央がカバーした
『エージェント夜を往く』は、2026年3月6日に発売予定の『学園アイドルマスター GOLD RUSH』第5巻の特装版に付属するオリジナルCDに収録される。
20曲目には『ワンス・アポン・ア・塊魂』より、咲季が担当した素敵ソングの『カタマリオンザドゥン』。長月さん自ら塊を転がしたり、『塊魂』の王子が登場したり、モニタを大いに生かした演出が楽しい1曲だ。 “ドゥンドコ”パートからは小鹿さん、飯田さんも合流。それぞれのアイドルらしい声で難しいパートを見事歌い上げ、会場を沸かせる。最後は仲よく3人で大きな塊を作り上げ、『塊魂』らしいコラボレーション見せた心躍るステージとなった。
圧巻の“スペシャルブロック”が終わり、MCへ。2日連続で『カタマリオンザドゥン』を披露した長月さんは、“ちびぬいみたいなもちもちしたかわいさ”を意識しての歌唱だったという。同じく両日『かちドキ』を披露した飯田さんは、『学園アイドルマスター GOLD RUSH』で初めてソロ曲をもらったことねの心情について触れつつ今回のステージを振り返っていた。
話は
『SEARCH RIGHT』から『エージェント夜を往く』へ。楽曲への感想を七瀬さんが語りつつ、天音さんが「色気マシマシだった」と褒め言葉を贈る。七瀬さんとしても、その色気は狙ったものであったと笑いながら語っていた。
『VOY@GER』を歌うのは『学マス』キャスト陣にとっても念願だったらしく、話が始まると長月さんが「いいなあ~」と羨ましそうな声を漏らす。歌唱メンバー内では唯一の1年生であるリーリヤ役の花岩さんに七瀬さん、天音さんが詰め寄るような場面もありつつ、最後は歌いだしを担当した花岩さんを称え、にこやかにMCパートが終了した。
続いては生バンドつきのパート。ドラム、ベース、キーボード、ギターと音が重なり、つぎの曲を待ちかねる会場を煽る。期待を煽りに煽った先、披露された21曲目はBegraziaの
『Star-mine』。Day1と同じく、松田さん、春咲さん、陽高さんはBegraziaの衣装をまとっての歌唱だ。楽しさが漏れ出しているかのような満面の笑みでのパフォーマンスに、MCで落ち着いた会場のボルテージも一気に上昇。ファルセットによる高音もなんなく歌いこなし、息を整えながらステージの中央でポーズを決める3人には、惜しげない拍手が送られた。
しかしそんな『Star-mine』が終わっても、最後にギターの1音だけが残り続ける。長く伸びた音の先、会場に零れる小鹿さんの「あのね、」の声。『Star-mine』からそのままつながるよう、披露された21曲目は手毬のソロ曲『Luna say maybe』。随所にギターによるアレンジが施されたことで、何度も披露されてきた楽曲ながらもまた新しい一面を見せていた。 小鹿さんの歌唱もいままで以上の安定感を見せ、そのおかげかより強く感情を乗せられているように感じる。あえて演奏の音を絞った落ちサビに響く、小鹿さんによる全霊の言葉の数々は、会場の心を大きく揺さぶった。
聞きなれない音に混じりエラーのような機械音が響く会場。続く楽曲は長月さん、天音さんの“反骨高笑いコンビ”による23曲目は『Howling over the World』。長月さんの持つひとクセあるかわいさ、天音さんの持つ芯の通ったかっこよさ。両者の歌声が交わり、いままでにない味わいを感じられるステージに。
24曲目は『ENDLESS DANCE』。歌唱は小鹿さん、薄井さん、花岩さんの3人だ。少し意外な組み合わせだが、歌声の相性は非常にいい。バンドメンバーと絡みつつ見事なダンスを披露し、ステージを作り上げていく。力の入った歌声で会場中を包み込み、全力で“引き上げる”ようなパフォーマンスで、会場全体を盛り上げた。
続く25曲目は燕のソロ曲『理論武装して』。堂々たる表情の天音さんが会場を煽り、激しいロックサウンドで会場を魅せる。伸びやかで美しい歌唱の中、あえて声をひずませ、がなる姿はまさに“ロック”。2位には決して甘んじない反骨の心を感じられる歌唱で、プロデューサーたちの心を掴みきるステージだ。
そんな天音さんの隣に立つは一番星(プリマステラ)。堂々たる足取りでステージへ上がった陽高さんを睨みつけるように天音さんが退場し、26曲目である星南の『Our Chant』へ。初星学園のトップが輝きへ進む道を示す1曲だ。 蔓延した反骨の空気を歓迎するかのよう、渾身の表情で放たれるセリフパートはまさに“会心”の仕上がり。すべてを解き放つように感情の乗り切ったラスサビと「私が、いる!」と叫ぶ陽高さんのパフォーマンスは、まさにトップアイドルと呼ぶにふさわしい姿となっていた。
熱狂の“生バンドブロック”が終わり、MCへ。『Luna say maybe』の落ちサビを、心籠めて歌ったと話す小鹿さん。成長を感じられたかという呼びかけには、会場全体が大きな声で応じた。
『Howling over the World』は、陽高さんがふたりの相性のよさを絶賛。天音さん、長月さんはお互いのパフォーマンスを褒め称えていた。ちなみに天音さんいわく、『Howling over the World』のゲームやCDなどのための収録はまだしていないという。
『ENDLESS DANCE』は、音楽祭ならではのバンドの近くで煽る演出を入れていたと語る薄井さん。会場からも「楽しかった」と声が上がった。
『理論武装して』の曲中に挟んだ煽りについて話す天音さん。途中でイヤモニを外したところ、大歓声が聞こえてうれしかったと語る。そんな天音さんは、『Our Chant』を聞いて「残ってやろうか」と少し思ったといたずらっぽい顔で笑う。陽高さんはサビに合わせて腕を上げるプロデューサーたちを見て、うれしかったと語っていた。 バンドメンバーに大きな拍手があった後、最後の曲だと発表が。「いま来たばっかりー!」、「嘘つきー!」と、恒例の“いま来たばっかり警察”の流れがあり、つぎの曲へ。
イントロが流れ、天音さんによる「校歌斉唱」の声から曲が始まる。アンコール前最後を飾るのは、初星学園の校歌である
『標』。登壇するキャスト陣はもちろんのこと、観客席にいる“初星学園 プロデューサー科の生徒”たちもあわせて歌う1曲だ。 ソロパートはほとんどない楽曲だが、曲中にポーズを決めることで、それぞれが自分の担当アイドルらしさを表現。今回のソロパートは、佑芽らしい元気さ溢れる歌唱で松田さんが担当。最後はブラスバンド、ダンサー、ロックバンドそれぞれがすばらしいパフォーマンスを見せ楽曲を彩った。 曲が終わり、長月さんの主導で全員が「ありがとうございました!」の挨拶。その声にプロデューサーたちも大きく「ありがとう!」で返し、興奮冷めやらぬままのアンコールが鳴り響く。 アンコールに応えたのは学園長。プロデューサーのノリノリさに感謝しつつ、連絡事項へ。
“初星音楽祭”に合わせたCDや
『SEARCH RIGHT』、『わかし・さわがし・スカパンク』のダウンロード販売などを告知。そこに加え、3月2日の19時から“初星音楽祭 後夜祭”と題したMVの上映会のなども行うと発表があった。そこでチラ見せされたMVには、なんといままで映像化されていなかった『EGO』のMVが。ほかの楽曲にも用意されているのか、非常に気になるところだ。