あなたはだいじょうぶ? ワクチン接種後症候群の可能性あり!?

■ 米アイビーリーグの科学者たちが先週はじめ、mRNA型の新型コロナワクチンと関連がある可能性のある新たな症状を発表した。デイリー・メール紙(電子版)が報じた。

研究を主導したイェール大学の岩崎明子(Dr. Akiko Iwasaki)教授© Bridget Hunnicutt of Hunni Media

「ワクチン接種後症候群(PVS:Post-Vaccination Syndrome)」と名付けられたこれら症候群は、ファイザーやモデルナ製のワクチンを接種した後、数年間にわたって継続する可能性があるという。

【PVSの主だった兆候】

  • ◎ ブレイン・フォグ(brain fog)と言われる慢性的な思考のモヤ
  • ◎ 軽い運動でも極度の疲労を感じる、運動不耐症(exercise intolerance)
  • ◎ 不眠症(insomnia)
  • ◎ 動悸(palpitations)
その他、次の症状を訴える患者も多い。
  • ▶手足のしびれ(numbness)
  • ▶耳鳴りや耳の中でのハミング音(tinnitus or humming in the ears)
  • ▶頭痛(headaches)
  • ▶めまい(dizziness)
  • ▶皮膚が焼けるような灼熱感(a burning sensation)

さらに、免疫細胞に特有の変化が見られる患者もおり、休眠状態だったウイルスが再活性化し、インフルエンザのような症状を引き起こすケースもあると米イェール大学の研究チームは指摘している。ただし、これらの症状の多くはパンデミック以前から報告されていたものであるため、ワクチンが原因であると証明することは、現時点では困難だという。

この研究は、医学研究のプレプリント論文を公開するプラットフォーム「MedRxiv」に掲載されたもの。研究者らは「今回発表した結果は、小規模な研究に基づくものであり、今後さらなる検証と研究が必要とされる」と強調している。研究を主導したイェール大学の岩崎明子(Dr. Akiko Iwasaki)教授=写真=は、デイリー・メール紙の取材に「今回の研究結果が物議を醸す可能性があることを認識している」と話した。まだ研究段階とはいえ、ネットニュース以外の大手メディアが新型コロナワクチンの接種後症候群に関して言及するのは極めて稀。岩崎教授たちの今後の研究に期待したい。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)

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