ゴールドマン、年末の金価格予想を3700ドルに引き上げ
ゴールドマン・サックスは14日、2025年末の金価格予想を従来の1オンス=3300ドルから3700ドルに引き上げた。写真は金の延べ棒。ドイツで1月に撮影(2025年 ロイター/Angelika Warmuth)
[14日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは14日、2025年末の金価格予想を従来の1オンス=3300ドルから3700ドルに引き上げた。中央銀行からさらなる需要を見込むほか、景気後退リスクから上場投資信託(ETF)に資金が流入しているため。予想レンジは3650─3950ドルとした。
11日付のリポートで、景気後退に陥った場合、ETFへの資金流入がさらに加速し、金価格は年末までに3880ドルまで上昇する可能性があると予想。一方、政策の不確実性が低下して経済成長が予想を上回れば、ETFへの資金流入は同社の金利ベースの予測に沿う形となり、3550ドル近辺になると見込んでいる。
中銀の需要予想は、従来の月70トンを80トンに上方修正した。
週明けの取引で金現物は3245.42ドルと再び最高値を更新したが、市場が相互関税の影響を消化する中で明確な方向感を欠いている。
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