日経平均は続伸し400円超高、年明け相場期待の買い

 12月26日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比437円63銭高の3万9568円06銭と続伸して取引を終えた。写真は2月、都内の株価ボードで撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比437円63銭高の3万9568円06銭と続伸して取引を終えた。主力株を中心に買いが入り、日経平均、東証株価指数(TOPIX)ともに一日を通して底堅い値動きとなった。業種別では自動車などの輸送用機器、百貨店などの小売り株は大幅高となった。市場では、年明け相場を期待した買いが入っているとの見方があった。

日経平均は前日の米国株式市場が休場で方向感が見いだしにくい中、1円安の3万9129円31銭と小反落で寄り付いた。ただ、その後は地合いが好転し、プラス圏に浮上し上値を追う展開となり、一時461円高の3万9592円28銭で高値をつけた。

きょうは12月の受け渡しベースでの最終売買日にあたり、実質的に2024年相場の最終日となる。あすからは25年の新年相場がスタートすることになり、節税を意識した換金売りが一巡するなど今後は需給の改善が見込まれるため、市場では薄商いながらも年明け相場を期待した買いが入った。

個別では、トヨタ自動車(7203.T), opens new tabが5.99%高となったほか、日産自動車 (7201.T), opens new tab、三菱自動車工業 (7211.T), opens new tab、マツダ (7261.T), opens new tabが4─6%超高となるなど自動車株が軒並み上昇した。トヨタ自動車が自己資本利益率(ROE)の目標を2倍の20%にするとの前日の一部報道が引き続き手掛かりとなった。
そのほか、前日に決算を発表したJ.フロント リテイリング(3086.T), opens new tabが8%超高となり、三越伊勢丹ホールディングス(3099.T), opens new tab、高島屋(8233.T), opens new tabが5─7%超高と百貨店も買われた。

市場では「来年の相場に向けた銘柄探しは既に始まっており、きょうは割安感に注目した買いが広がっているようだ」(大和証券の林健太郎シニアストラテジスト)との声が聞かれた。年末に入り自動車などの主力株が急速に買われるようになったことを受けて、機関投資家が出遅れた形で買いを入れているとの見方もあった。

TOPIXは4日続伸し1.2%高の2766.78ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.2%高の1423.93ポイント。プライム市場の売買代金は3兆8817億2200万円だった。東証33業種では全業種が値上がり、輸送用機器、非鉄金属、卸売、鉄鋼、機械などが値上がり率上位となった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.11%高の632.16ポイントと、続伸した。きょうグロース市場に新規上場したGVA TECH(298A.T), opens new tab、visumo(303A.T), opens new tab、フォルシア(304A.T), opens new tabはともに公開価格を上回る水準で初値を付けた。GVA TECHは公開価格を1%上回る700円で初値を付け、650円で引けた。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1294銘柄(78%)、値下がりは297銘柄(18%)、変わらずは52銘柄(3%)だった。

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