FX/為替「ドル/円今日の見通し|米・イラン攻撃停止でリスクオフの巻き戻しも ドル/円の下値は限定的」 外為どっとコム トゥデイ 2026年7月27日号
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年7月27日8時30分執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼24日(金)の為替相場 (1):日本コアCPIは予想に一致 (2):片山財務相「断固たる措置を果断にやる」(3):独PMI 予想を上回る(4):英PMI 予想を上回る(5):米製造業PMI 予想を下回る(6):米・イランの停戦模索報道
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:原油価格の低下がドル/円の上値を抑える/ ▼注目の経済指標・イベント
24日(金)の為替相場
期間:24日(金)午前6時10分~25日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本コアCPIは予想に一致
日本6月消費者物価指数(CPI)は日銀が重視するコアベース(除生鮮食品)で前年比+1.6%と予想に一致(前月+1.4%)。生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアCPIは前年比+1.7%と市場予想および前月の伸び(いずれも+1.8%)を下回った。
(2):片山財務相「断固たる措置を果断にやる」
片山財務相は閣議後の会見で、為替市場で進む円安について「必要に応じていつでも適切に対応する。それは断固たる措置を果断にやるということだ」と介入をちらつかせてけん制したが、効果は限定的だった。
(3):独PMI 予想を上回る
独7月購買担当者景気指数(PMI)・速報値は製造業が52.2、サービス業が49.6と、いずれも市場予想(50.5、49.0)を上回った。その後に発表されたユーロ圏PMI・速報値も製造業が52.0、サービス業が51.6と揃って市場予想(51.5、49.8)を上回った。
(4):英PMI 予想を上回る
英7月PMI・速報値は製造業が52.8、サービス業が51.8といずれも市場予想(52.0、49.4)を上回った。これより前に発表された英6月小売売上高も前月比+1.0%と市場予想(-0.3%)を上回った。変動の大きい自動車燃料を除いた売上高も前月比+1.1%と市場予想(-0.5%)に反して大幅な伸びとなった。
(5):米製造業PMI 予想を下回る
米7月PMI・速報値は製造業が53.8と市場予想(54.4)に届かなかったものの、サービス業は53.6と市場予想(52.2)を上回った。その後に発表された米6月新築住宅販売件数は年率換算で62.8万件と市場予想(60.7万件)を上回った。
(6):米・イランの停戦模索報道
一部報道で「米・イランの戦闘終結に向けた協議の仲介役を担うパキスタンが、停滞している協議の再開に向けた道筋を模索している」と伝わった。これを受けて原油価格が下落すると一時的にドルが軟化したものの、週末を前にドル売りは続かなかった。
24日(金)の株・債券・商品市場
日経平均: 64611.15 ▼1,811.45
豪ASX: 8772.310 ▼66.684
上海総合: 3814.198 ▼62.579
英FT: 10736.23 △97.06
独DAX: 25099.00 △335.88
NYダウ: 51947.25 △235.60
日10年債: 2.816 △0.026
豪10年債: 5.0873 △0.0962
英10年債: 5.032 ▼0.070
独10年債: 3.172 ▼0.031
米2年債: 4.3306 ▼0.0164
米10年債: 4.6771 ▼0.0161
NY原油: 89.31 ▼2.88
NY金: 4070.80 △20.60
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
【情報提供:外為どっとコム】
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 163.000 ~ 164.200
ユーロ/円: 185.800 ~ 187.000
ポンド/円: 217.600 ~ 219.000
豪ドル/円: 114.000 ~ 114.800
ドル/円の見通し:原油価格の低下がドル/円の上値を抑える
24日のドル/円は約40年ぶりの高値圏でほぼ横ばい。「パキスタンが中断している米国とイランの戦闘終結に向けた交渉の再開を模索している」との報道を受けて、NY原油(WTI)先物価格が下落したことで、有事のドル買いが巻き戻され、163.64円前後まで下落する場面も見られたが、ドル売りは一時的だった。またトランプ米大統領が「イランへの新たな攻撃を行わないように軍に指示した」と伝わり、週末を通して米国とイランが攻撃の応酬を停止した。これを受けて、週明けのWTI原油先物価格は84ドル台へと大幅に下落している。もっとも、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコの施設へ攻撃をしたと伝わっており、戦火がイエメンへ拡大するとの懸念もある。そのため、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が大きく後退するには至っていない。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)では今月のFOMCでの利上げの織り込み度は40%未満に留まっているものの、フォワード・ガイダンスを発さないウォーシュFRB議長の下で、サプライズ利上げの可能性もあるとの警戒感がドルの下支え要因となっている。原油価格の低下がドル/円の上値を抑える要因とはなるものの、下値も限定的となりそうだ。
注目の経済指標・イベント
07/27 (月)17:00 (独) 7月IFO企業景況感指数21:30 〇 (米) 6月耐久財受注24:30 (米) 2年債入札(690億USD)
26:00 (米) 5年債入札(700億USD)
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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