女子高生らが障がい者に暴力。動画には繰り返し叩く様子も→「本当はやりたくなかった」米ハワイ(BuzzFeed Japan)
米ハワイで5月21日、障がいがある21歳の女性に暴行をした容疑で、ホノルル警察がオアフ島ワヒアワ在住の10代の男女4人を逮捕した。同日、暴行の様子を捉えた動画がSNSで拡散された。動画には、女性が座り込んでもなお暴行を続ける女の姿が映っている。 【実際の映像】10代の男女らによる暴行の一部始終
地元ニュース局によると、動画が撮影されたのは4月。しかし女性は、暴行を受けたことを数週間誰にも打ち明けられなかった。家族は21日、SNSに投稿された動画を見て、被害を知った。
家族の代理人であるキャロライン・ハヤシ弁護士は、こう述べている。 「多くの場合、いじめの被害者は声を上げません。理由が何であれ、口を開こうとしないのです」 「恥を感じたり、もしくはいじめの経験について長期間考えるうち、絶望感を抱いたりしてしまうのです」
逮捕された4人のうち、18歳未満の3人は釈放された。18歳の女は22日、第3級暴行および器物損壊の容疑で出廷したが、さらなる捜査が必要として訴えは却下され、釈放された。
女は裁判後、地元ニュース局の取材に対し、後悔の気持ちを語った。 「自分がしたことについて、申し訳ないと思っています」 「被害者の女性とケンカするようにプレッシャーをかけられていました。本当は、やりたくなかったんです」 「自分の行いのせいで、卒業式には出られなくなりました。動画が拡散されたので、私は何もできません」 「相手に話す機会を与えるべきだったと思います。だけど、間違った選択をしてしまいました。本当に、後悔しています」
動画が拡散された後、一部の住民は怒りに駆られた。ある男は、容疑者のひとりが住むアパートの壁をよじ登り侵入。複数人で玄関扉を叩いてまわり、容疑者を探し出そうとする様子をライブ配信した。
ハヤシ弁護士は、この状況に対する被害者側の心情を語った。 「被害者女性の家族は、今回の事件に関わった人物に対する報復や怒りにまかせた暴力は控えることを求めています」 「もし、いじめを受けている人がいたら、声を上げられるよう力を貸してください」 「被害者の代わりに、誰かが声を発しないといけないんです」 女性は身体的に回復したが、家族は、精神的な安定を取り戻すまでプライバシーを尊重するよう求めている。
BuzzFeed Japan