夢のマイホームに泥棒、一変した男性の生活 相次ぐ被害の対策は?

現場から

原野百々恵

 自然豊かな土地に建てた夢のマイホームが泥棒に入られた――。

 埼玉県内で4月以降、住人の就寝時などに民家に侵入する「忍び込み」による窃盗被害が相次いでいる。行田市の会社員の男性(47)は、4月26日未明に忍び込みの被害にあい、現金を盗まれた。

 就寝中で気づかなかったといい、朝日新聞の取材に「怖くて夜も寝られない」と話す。

「まさか自分が」

 被害に気づいたのは26日の昼過ぎだった。自宅近くの民家の前にパトカーがとまっていた。珍しく思い、近所の人たちに話を聞いた。周辺の複数の家が、勝手口から侵入される窃盗被害にあったと知った。

 念のため自宅の勝手口を確認すると、網戸の一部が何かで焼かれたように溶けて破れており、施錠したはずの勝手口の扉が外から開けられる状態になっていた。

 「こんな静かな田舎町で、まさか自分が」。驚いて室内を調べると、1階に置いていた自分と妻の財布が見つからなかった。

 警察に相談したほか、近所の人の防犯カメラを確認した。26日午前2~3時、パーカを着た人物が自宅の勝手口に向かう姿が映っていたという。そのころ、男性と妻、子どもは2階で寝ていた。

一変した生活

 寝ている間に誰かが自宅に侵入した。その日から、男性は恐怖で眠れなくなった。夜間も台所の電気をつけ、勝手口は人が出入りできないように棚でふさいだ。防犯カメラも設置した。

 「家族が泥棒に出くわして刺されたりしたかもしれない。想像しただけで怖い」

 財布は屋外で見つかったが、中にあった現金数万円はなかった。妻の実家がある自然豊かな土地で子どもを育てたいと思い、2013年に建てたマイホーム。

 安心して過ごせるはずの場所だった。男性は「一刻も早く犯人が捕まってほしい」と話す。

 この夜、行田市では3件の被害が続いたほか、4月にはさいたま市上尾市でも別の被害が発生した。大型連休中には「空き巣」も増加する傾向があるとして、埼玉県警は注意を呼びかけている。

埼玉県内で相次ぐ被害

 県警によると、昨年把握した…

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この記事を書いた人

原野百々恵
神戸総局|事件・事故担当
専門・関心分野
事件・事故、性暴力、虐待、人種差別、宗教

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