Appleのいう「Air」って何かな?
新しいiPadが出るたびに思うこと。それは「選ぶのがムズいな…」ということ。これは、単純にバリエーションが豊富だからというだけでなく、ネーミングと自分のイメージ(先入観)と実機スペックが直感的に繋がらないからです。
iPad・iPad mini・iPad Air・iPad Pro
名前だけで思い浮かぶこと。
iPad:すべての基本となるモデル
iPad mini:それより小さいモデル
iPad Pro:スペックの高いプレミアムモデル
iPad Air:薄さを売りにしたモデル
iPadが基本モデルであるという前提で考えると、このイメージあってるようで違うんです。
まず、iPad Proのトップモデルは正解。あってる。
次に、iPad mini。先入観が邪魔しちゃうのかちょっと違います。端末サイズは確かに小さい。しかし、搭載されているチップもAI機能対応もApple Pencilへの対応レベルもiPad miniが基本モデルよりも上。価格もiPad miniが上。なんならカラバリも上位モデルぽい雰囲気を出しています。miniという名前からiPhone SE的な立ち位置だと思ったら大間違いです。
そして、iPad Air。薄くないんです。13インチのProは5.1ミリ、同じく13インチのAirは6.1ミリ。11インチでも、Proが5.3ミリ、Airが6.1ミリ。両サイズともに、厚さではProに負けてしまっているんです。なんなら重さだってProのほうが軽いからな? かろうじてAir感を出せているとしたら、基本モデルよりは薄くて軽いところ。でも、性能は基本モデルよりも上。
そう、Airは、名前のせいでここ数年ずっとなんとも微妙な立ち位置に置かれており、それは新モデルでも同じです。
Appleの今の薄いは「Slim」?
Apple(アップル)が「Air」という言葉を製品名に入れたのは、2008年発表のMacBook Air。発表会のステージの上で、当時のCEOであるスティーブ・ジョブズ氏が封筒からMacBook Airを取り出したのは、多くの人の記憶に残る名プレゼンです。そのときのMacBook Airのキャッチコピーは世界最薄のノートブックでした。
時は流れ、2025年。世界最薄どころか、自社ラインナップの中でも最薄の座はとっくに明け渡してしまったiPad Air。そう、今のAppleは、薄いアピールにAirという言葉は使わないのです。代わりに使うのは…Slim!
今年リリースが噂されているのがiPhone 17 Slim。何よりも薄さに特化した端末だと言われています。
いつか、iPad Slimが出る日が来たら、iPad Airはその役目を終えてステージを去るのかもしれませんね…。