《中道・議席半減の衝撃》「公明市議の紹介はNGで…」旧立憲の応援演説で“手抜き協力”が露呈…学会員多い東京24区・萩生田氏に「公明票の6割が流れる」 (NEWSポストセブン)

 野党第一党の立憲民主党と、昨年10月まで与党だった公明党が手を結び、両党を合わせた公示前勢力167議席を"新党効果"によって大きく伸ばしていく皮算用だった。しかし現状は国民民主党の榛葉賀津也幹事長が演説会で話したように「1+1=3」どころか「1+1=0.5」になりかねない低調ぶりだ。  中道内で一体、何が起きているのか。その「内部崩壊」の実態が、ある選挙区の"不可解な光景"に表れていた──。  その舞台となったのは、今回の衆院選で注目を集める東京24区。自民の "裏金問題"の象徴的存在である萩生田光一幹事長代行の地元だ。公明が連立からの離脱を決めたきっかけとなったのも、萩生田氏を高市早苗首相が幹事長代行に起用したことだったとされる。  その萩生田氏を制するため、中道が送り込んだのが32歳の元立憲民主党都議の細貝悠氏だった。  選挙戦ラストサンデーの2月1日には、公明の山口那津男元代表や中道の斉藤鉄夫共同代表が八王子入り。大物の登場に支持者らが大勢駆けつけ、会場は熱気に包まれた。しかし細貝陣営関係者は、壇上の光景に"強烈な違和感"を持ったという 。 

「山口氏や斉藤氏の演説には動員もかかり、公明の八王子市議たちも駆けつけていました。通常、『多くの支持者や陣営関係者がいる』というアピールになるため、演説に集まった地方議員らはその名前が呼ばれたり、一言挨拶したりするのが一般的な光景です。しかし彼らが紹介されることはありませんでした」  なぜ、味方であるはずの市議らが"スルー"されたのか。 

「公明サイドから、『公明市議の紹介はしないでくれ』というオーダーがあったんです。2024年の八王子市長選で自民と公明とで現在の市長に推薦を出していましたが、現在も市議会では良好な関係を維持している。今回のことは自民への配慮でしょう。しかしこんなことが罷り通るなら、合流した意味がなくなってしまいます」(同前)  そもそも前回の衆院選において、東京24区で萩生田氏を約7500票差まで追い詰めたのは旧立憲の有田芳生氏だった(有田氏は中道から比例東北ブロックで出馬)。今回、あえて有田氏を細貝氏に差し替えたのは「公明票の獲得を狙ってのこと」だったという。全国紙政治部記者が解説する。 「有田氏は萩生田氏の弱点となる旧統一教会問題に精通していたが、公明の支持母体である創価学会に対しても、手厳しい批判を加えていました。東京24区は約3万票ともいわれる公明・創価学会の強い地域で、中道は有田氏を差し替えてまで公明票の確保に重きを置いたわけです。  しかし、演説を聴きに来ていたある学会員は、『公明の人が八王子に来るときは連絡があるけど、細貝氏の(街頭演説などの)情報は自分から取りにいかないとこない』と話していた。旧立憲側と公明の間で、コミュニケーション不全が起きているのが実態です」  この状況に、八王子市の自民関係者は"ホクホク"しているようだ。 「市議会の公明とは選挙後も連携してやっていきましょうと話はしている。公明は実質的には『自主投票』だろう。公明支持層の6割ぐらいはこっち(萩生田氏)に来るんじゃないか」  現場の公明組織が応援演説に駆けつけておきながら、その存在を隠す──。すでに東京24区で露見した公明の"手抜き協力"と現場の断絶は、8日の開票をどんな結果に導くのだろうか。

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