【中日】最下位ヤクルトに痛恨逆転負けで借金最多タイ”9” 延長12回 8番手勝野が回跨ぎ 2死から赤羽に2ラン被弾 橋本が3点差守れず

■プロ野球　中日 4－6 ヤクルト　延長12回　（5日　バンテリンドーム） 中日は最下位・ヤクルトに今季11度目の逆転負けで33勝42敗2分、再び最多借金「9」。 試合は4－4で迎えた延長12回、11回から続投の8番手・勝野が先頭の増田に左翼線へ痛烈な安打を浴びると、並木に犠打を決められ1死二塁。続く途中出場・山田を打ち取り2死も赤羽にカウント2－1からスライダーを左翼スタンドへ運ばれ、痛恨の今季1号2ランを浴びた。その裏、ヤクルト8番手・大西の前に反撃及ばず試合終了。 先発・涌井秀章（39）は4勝3敗、防御率3.20で今季9先発目。前回の6月28日・広島戦（バンテリンドーム）は6回4安打2失点（自責2）で負け投手、今季のヤクルト戦は5月14日（バンテリンドーム）の1試合に登板し、6回4安打無失点で勝ち投手だった。 初回の涌井は、先頭の並木に四球も山野辺を高め直球でバント失敗、捕邪飛に仕留める。並木に盗塁を決められ1死二塁。2死から涌井の暴投で三塁に進まれたが、オスナを一飛に打ち取り無失点。 野手スタメンは8番キャッチャーを宇佐見に変更。涌井と宇佐見は前回登板の6月28日・広島戦（バンテリンドーム）に続き、今季4度目のバッテリーを組む。 初回の攻撃は、先頭の岡林がヤクルト先発・高橋のスライダーを右前へ運ぶと、田中が初球できっちり犠打を決め1死二塁。上林の遊ゴロ間に三塁に進むと、ボスラーも四球を選び2死一、三塁。すると細川が追い込まれてからスライダーを左前へ弾き返し1－0と先制。 涌井は2回を三者凡退。しかし3回表、先頭の中村にレフトオーバーの二塁打、高橋の犠打で1死三塁を招くと、並木に前進守備の三遊間を抜ける適時打を浴び、1ー1の同点に追いつかれる。 涌井は4回、先頭のオスナに左前安打も内山を三ゴロ併殺打で2死。続く澤井に中前安打、伊藤、中村悠に連続四球で満塁としたが、高橋を空振り三振に斬り無失点に抑えた。 一方、打線は2回、3回と三者凡退。4回に1死から細川、佐藤の連打で一、二塁。山本の遊ゴロ間で2死一、三塁とすると、宇佐見に申告敬遠で満塁。ここで井上監督が涌井に代打・ブライトを送るも右飛に打ち取られ三者残塁。 涌井は今季最短4回71球、被安打4、奪三振2、与四球3、1失点（自責1）で降板。5回は2番手・福が2死から赤羽、オスナに連打も内山を見逃し三振に斬り無失点。 その裏、岡林、田中の連打で無死一、三塁の絶好機を演出。すると3番・上林が初球のカーブを捉え、右中間への適時三塁打で3－1と勝ち越し。 6回は3番手・齋藤が登板。1死から伊藤をサード・佐藤の悪送球で出塁を許すと中村悠に左前安打、松本健の代打・増田に四球を与え満塁のピンチを招く。すると代わった4番手・藤嶋が並木を初球で投ゴロ、山野辺の代打・宮本を二ゴロに仕留め無失点でしのいだ。 7回は4番手・マルテが先頭の赤羽に四球も、1死から途中出場の加藤匠が盗塁を刺し2死。続く内山にも四球を与えたが茂木を一ゴロに抑える。その裏、ヤクルト4番手・荘司に対し1死から上林が右前安打、今季16個目の盗塁を決めるとボスラーが左翼線へ適時二塁打を放ち、4－1。 3点リードで8回は10試合連続無失点中の6番手・橋本が登板。先頭の伊藤に遊内安打、1死から途中出場の増田に左翼線への二塁打でつながれ二、三塁のピンチを招くと、並木に右翼線へ2点適時二塁打を浴び、4－3。さらに2死三塁から赤羽に左前適時打を許し、4－4。 その裏、7回2死から登板の5番手・阪口に対し1死から途中出場の加藤匠、橋本の代打・川越、岡林の3連打で満塁も田中が痛恨の三ゴロ併殺打で無得点。 9回は7番手・清水が2死から伊藤に四球、中村悠に中前安打でつながれ一、三塁も増田を三ゴロ。その裏、ヤクルト6番手・星の前に上林、途中出場・尾田が3球三振に倒れるなどわずか7球で三者凡退し延長戦に突入。 10回表は清水が2022年7月1日・阪神戦（バンテリンドーム）以来3年ぶりの回跨ぎとなったが、1死から山田に遊内安打も赤羽を見逃し三振、オスナを左飛に打ち取り2イニング無失点。その裏、1死から山本がライトオーバーへ二塁打を放つと、加藤匠の右飛でタッチアップし2死三塁。ここで清水の代打に板山を起用も空振り三振に倒れサヨナラ機を逃す。 11回表、8番手・勝野が先頭の内山に左前安打、星の代打・岩田に犠打を決められ1死二塁も伊藤を空振り三振、中村悠を中飛。その裏、ヤクルト7番手・石山の前に岡林、田中、上林が三者凡退に終わっていた。