アメリカザリガニのせいで全滅したハス、ユーチューバー協力で復活し見頃…管理人「今年は咲いて嬉しい」
2年ぶりに見頃を迎えたハス(大津市で)
大津市真野普門にある私設公園「庄の本パーク」で、野外に放つことなどが禁止されている「条件付き特定外来生物」のアメリカザリガニの影響で昨年はほぼ全滅したハスが見事に復活し、見頃を迎えている。20日頃までピンクや白色の花を楽しめそうで、公園を管理している井上昌宏さん(65)は「今年は咲いてうれしい」と話している。
同公園のハスは、約800年前の種からできたレンコンを2021年に福島県国見町のあつかし千年公園から譲り受け、そこから約900平方メートルのハス畑で増やしたもの。しかし、昨年は増殖したアメリカザリガニがハスの茎を切るなどしたため、3株ほどを残して枯れてしまった。
2年ぶりに見頃を迎えたハス(大津市で)そこで、井上さんは外来種駆除などの活動をしているユーチューバー・マーシーさんに協力を求め、農薬は使用せずにわなを設置してアメリカザリガニを捕獲。昨年6月から1か月間で、約9000匹が捕れた。今年も春先からわなを仕掛けて、定期的に捕獲を続けている。
2年ぶりに見頃を迎えたハス(大津市で)その結果、以前のように多くのハスが花を咲かせるようになった。井上さんは「お 釈迦(しゃか) さまが乗っている 蓮華(れんげ) 台のモデルになったハスの 花托(かたく) に注目してほしい」と来園を呼びかけている。
井上さんが注目してほしいと話すハスの花托(大津市で)開花は午前5時~正午頃の間で、入園には美化協力費として300円が必要。問い合わせは、井上さん(090・4272・4458)。
2年ぶりに見頃を迎えたハス(大津市で)