ソニー「PS6」(仮)戦略大転換?「Nintendo Switch 2」好調で「現実路線」シフトの可能性
SIEのゲーム機戦略が大きな転換点を迎えている。 米ブルームバーグは2024年11月の記事で、SIEがPS5対応の携帯ゲーム機を開発していると報じた。筆者は、次世代機「PS6」(仮称)では、据え置き機と携帯機の両方を展開する2本柱戦略に転換すると予想している。スイッチ2の遊び方に近いゲーム機と考えると、理解しやすいだろう。 その兆候は、すでに現行機で現れていた。その一例としてSIEが2023年11月にPS5向けに発売した「PlayStation Portal リモートプレーヤー」(2万9980円)がある。PS5用ソフトを自宅内でテレビ接続不要でプレイできるというデバイスで、筆者が関係者へ取材したところでは「大ヒットとは行かないまでも、それなりに販売を伸ばしている」という。 発表時、SIEの十時裕樹会長は2024年2月の決算説明会で「実験的に出した」と発言していたが、これは将来の携帯機開発を見据えた試金石だったと見るのが自然だろう。 過去のゲーム機を見ても、こうした市場調査的な「テスト」が次に繋がったケースはある。スイッチ2の販売が好調な任天堂が2012年12月に発売した「Wii」の後継機「Wii U」は、販売台数こそ1356万台(Wiiは1億163万台)にとどまったが、その後のSwitchシリーズの遊び方に影響を与えたとされている。
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