マスク氏、トランプ大統領の選挙活動支援中に大量の薬物摂取-NYT

Rick Clough

  • ケタミンやMDMAなど-本業で苦境のマスク氏に新たなトラブル

米紙ニューヨーク・タイムズは、イーロン・マスク氏がトランプ米大統領の大統領選挙支援活動中、以前から知られていた以上に多量の薬物を服用しており、周囲の人々が懸念を抱いていたと報じた。

  テスラとスペースXの最高経営責任者(CEO)であるマスク氏が、トランプ氏への助言役を正式に辞任し、苦境に陥っている本業への復帰に踏み切ろうとする中、新たなトラブルが加わりそうだ。

  ニューヨーク・タイムズの報道では、マスク氏を知る人々や同氏と働く人々からのコメントやインタビューを引用し、マスク氏が約20錠の薬が入った箱を持ち歩き、ケタミンを大量に服用していたため、ぼうこうに影響が出ていたとしている。また、MDMA(俗称エクスタシー)やマジックマッシュルームもたまに摂取していたという。

  テスラの売上高は、マスク氏の政治活動やキャラクターに対する反発で低迷しており、今週はスペースXが重要なロケット計画で、3回連続で試験飛行に失敗した。テスラの株価は、30日のニューヨーク市場で一時1.5%下落した。同社の株価は年初から11%下落している。

  マスク氏は30日に、ワシントンでトランプ氏と共にテレビ中継される退任式に出席する。トランプは自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に「これが彼の最後の日になるが、実際にはそうではない。彼は常に私たちと共にあり、最後まで支援し続けるからだ」と投稿した。

  マスク氏、テスラ、スペースXの広報は、ブルームバーグのコメント要請に応じなかった。ホワイトハウスもコメント要請に今のところ答えていない。

原題:Musk’s Drug Use on Campaign Trail Generated Concern, NYT Says(抜粋)

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