中村敬斗が先制弾で今季リーグアン10点目、終盤には足をつりながらダメ押し弾!! 日本人初のシーズン2桁得点到達でS・ランスの勝利導く

[4.11 リーグアン第29節 RCランス 0-2 スタッド・ランス]

 スタッド・ランスは11日、リーグアン第29節でRCランスを2-0で破って2試合ぶりの勝利を手にした。先発のFW中村敬斗は先制ゴールで日本人史上初のリーグアンシーズン2桁ゴールに到達すると、終盤にはダメ押しの今季11点目も奪って勝利に大きく貢献した。

 スタッド・ランスは前節の敗戦で昇降格プレーオフ圏に転落。今節は出場停止選手などの関係でDF陣の欠場が続出し、普段の4バックではなく5バックを採用してDF関根大輝が3CBの右を務めた。また、右ウイングのFW伊東純也はこの試合がクラブでの公式戦通算100試合目となった。

 前半29分には伊東が左サイドからペナルティエリア内中央のMFアタンガナ・エドアにパスを通してチャンスメイク。エドアのシュートが相手に当たって伊東のもとへこぼれると、再び伊東が折り返したボールはファーサイドのDFオーレリオ・ブタに繋がったものの、ブタのシュートは枠の左に逸れていった。

 それでも前半33分、DFセルヒオ・アキエメが左サイドからグラウンダーのクロスを送ると、一度は相手にクリアされたものの跳ね返りを再びゴール前へダイレクトで蹴り込む。これを中村が右足インサイドで確実にゴールに蹴り込んで先制に成功した。中村はこれが今季リーグ戦10点目で、昨季MF南野拓実(モナコ)が記録した9ゴールを上回って日本人選手のリーグアンシーズン最多得点記録となった。

 中村はスタッド・ランスでの2年目の今季、第4節から5試合連続ゴールを決めてイングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランスの欧州5大リーグで日本人最長となる新記録を打ち立てた。チームが残留争いを強いられている中で重要な得点源となり、LASKリンツ(オーストリア)時代の2022-23シーズン以来、自身2度目となるシーズン2桁得点に到達した。

 1-0で折り返した後半はRCランスに押し込まれるも、GKイェバン・ディウフが好セーブを連発してなんとかリードを保っていく。その中で伊東や中村がカウンターで追加点を狙いにいったがなかなかシュートに持ち込むことはできず、スコアが変わらずに時間が経過していった。

 伊東は自陣深くまで戻るなど献身的な働きをし、後半33分に交代。チームはRCランスが30本以上のシュートを放つ猛攻を耐え凌いで終盤まで戦った。

 すると後半43分、スタッド・ランスがカウンターで3対2の局面を作るとDFノア・サンギが敵陣ペナルティエリア付近まで持ち運び、左を全力スプリントする中村にラストパス。この決定機を中村がゴール右へ流し込み、勝利を決定づける大きな追加点を奪った。中村はこのシーンで足をつってそのまま交代。スタッド・ランスが中村の2発を守り抜いて敵地で3ポイントを獲得した。

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