大エジプト博物館、7月3日に全面オープン-日本も建設を支援
Sherif Tarek
- ギザのピラミッド群から約1.6キロに位置し、約10万点の遺物を収蔵
- ツタンカーメン王コレクション5000点を集めたギャラリーが見どころ
エジプトの首都カイロに近いギザで、10億ドル(約1500億円)の巨費を投じ、20年近くかけて建設された「大エジプト博物館(GEM)」が、7月3日に全面オープンする。マドブリ首相が2月25日に発表した。
ギザのピラミッド群から1マイル(約1.6キロ)の場所に位置するGEMは、約10万点の出土品・遺物を収蔵。年間500万人の来館者を見込み、エジプトの重要な観光産業を大きく後押しすると期待される。
「黄金のマスク」を含むツタンカーメン王の貴重なコレクション約5000点を集めた単一ギャラリー(陳列室)は、博物館の最大の見どころになりそうだ。
日本も約842億円の円借款を供与し、国際協力機構(JICA)が支援に携わった。
エジプトは、ビーチリゾートやナイル川クルーズでも中東屈指の人気を誇る観光地だ。国境を接するパレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦争、ロシアの侵攻後3年続くウクライナ戦争にもかかわらず、2024年には過去最高の1578万人の観光客が訪れた。
大エジプト博物館の大階段に展示される古代エジプトの巨大像
原題:Egypt’s Billion-Dollar Grand Museum Finally Gets an Opening Date(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE