【サイバー攻撃】ホワイトハッカーにいろいろ聞きました「銀行のセキュリティは大丈夫?」「スマホは乗っ取られる?」今年の情報漏えい“3億件超”に…防衛策は?【news23】(TBS NEWS DIG Powered by JNN)

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今年、企業などへの不正アクセスで漏えいした個人情報の件数は、延べ3億件を超えたことが、セキュリティ会社の調査でわかりました。こうした脅威から社会を守るホワイトハッカー・青山桃子さんに攻撃者の手の内や私たちにもできる防御策を伺います。

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■今年すでに3億件超の個人情報流出狙われた交通インフラ。28日の日本航空に続き、29日に個人情報が漏洩した可能性があると明らかにしたのは、全日空です。予約システムなどの提供元からの報告で発覚。日本航空と全日空は、同じシステムを使っていました。全日空は、人数や内容について調査を進めています。ANAホールディングス 芝田浩二社長「サイバー攻撃ですね、新たなリスクだと思っていて、最大限の構えを今後ともしていきたい」さらに、フィギュアなどを販売するグッドスマイルカンパニーは、2800人分のクレジットカード情報が流出した可能性があると発表。情報に含まれているのは、名前やカード番号、セキュリティコードなどです。公式ショップサイトのカード決済ページに不正アクセスがあり、該当の客にはすでにメールで連絡したとしています。こうした個人情報の漏洩件数は、今年、計3億2900万件に上ったことがセキュリティ会社の調査でわかりました。去年1年間の約10倍に急増しています。■GMOサイバー攻撃 犯人特定へ新情報GMOへのサイバー攻撃をめぐっては29日、新たな局面に…GMOインターネットグループ公式サイトより「犯人の特定につながると考えられる情報を入手いたしました」GMOインターネットグループは懸賞金をかけて募っている情報提供について、29日午後6時時点で321件寄せられたと発表しました。さらに「犯人特定につながる情報」を入手したとして、警察などに提出するとしています。■脅迫サイト遮断措置 残された“日本語のメモ”ハッカー側の犯行声明「予告通り、個人情報を公開する」

利用者の個人情報とされるデータが公開されていた「脅迫サイト」。


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現在は閲覧できない状態ですが、総務省が27日通信業界の団体に対し「ブロッキング」と呼ばれる措置を要請していたことがわかりました。「ブロッキング」とは、通信事業者が利用者の接続先を把握し特定のサイトへの接続を強制的に遮断する手法。国がこうした措置を要請するのは、憲法が保障する「通信の秘密」との関係から極めて異例です。その脅迫サイトには、ある特徴が残されていたと専門家が分析します。IIJ技術統括部長 堂前清隆さん「『通告』は、画面に表示されるものではない。HPを作った人のメモのようなもの。“メモ”が日本語で書かれていて『あれ?』と」注目したのは漢字で書かれた「通告」の文字。ウェブページ上で表示されない作成者がメモとして使う部分にも日本語が使われていたのです。IIJ技術統括部長 堂前さん「このページをAIを使って作った可能性もある。普段日本語を使っている人が作ったと言い切るのは難しいが、一つ特徴的な部分といえます」■犯人追跡のカギは「ホワイトハッカー」GMOの熊谷社長は犯人の特定につながる情報を得たとし、自社のホワイトハッカーチームに言及しました。GMO 熊谷社長「『GMOサイバー犯罪撲滅・懸賞金』にお寄せいただいた情報に加え、弊社ホワイトハッカーチームも、犯人の特定につながる有力な情報を入手しました」犯人の特定にも力を発揮する「ホワイトハッカー」。どんな技術を駆使し、サイバー犯罪に立ち向かうのか。その仕事の実態に迫ります。■情報漏洩は昨年の10倍 AI進化で加速するサイバー攻撃小川彩佳キャスター:ここからは日立ソリューションズでホワイトハッカーとして働かれている青山桃子さんに詳しく伺ってまいります。藤森祥平キャスター:

今年に入ってからの企業などへの不正アクセスによる個人情報等の漏洩件数は、これまでに計3億2900万件を超えました。これはセキュリティ会社の調査によるもので、昨年1年間の約10倍、一昨年に比べると約90倍という驚異的な規模に達しています。これもAIの進化なのでしょうか?


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ホワイトハッカー 青山桃子さん:今年の4月頃に非常に高いサイバー攻撃の性能を持ったAIが発表されており、その影響によって増加しているのではないかと考えられます。歌手・俳優 ニコラス・エドワーズさん:アメリカでも以前からサイバー攻撃の報道は多くありましたが、ここ最近は日本で特に増えてきたイメージがあります。この先、AIが年々発展していくにつれて、サイバー攻撃もさらに増加していく方向にあるのでしょうか?ホワイトハッカー 青山桃子さん:新しい脆弱性の検出数は年々増えており、今年はさらに大量の脆弱性が検出されていることがすでに分かっています。そうした背景からも、今後サイバー攻撃はさらに増加していくと考えられます。AIの進化によってこれほど早くサイバー攻撃が高速化されるというのは、当初はなかなか想定しづらいことでした。■敵と同じ手を使う?「ホワイトハッカー」とは小川彩佳キャスター:こうした脅威から社会を守るのがホワイトハッカーですが、一般的にイメージされる「悪意のあるハッカー」とはどのような違いがあり、具体的にはどういった人たちなのでしょうか。ホワイトハッカー 青山桃子さん:ホワイトハッカーも悪意のあるハッカーも、技術的には同じことができます。システムへの攻撃やそれに対する防御能力に関する知識を持ち、実際に攻撃の技術を備えた技術者であるという点では共通しています。ホワイトハッカーはその技術を悪用せず、良い目的のために使うという考え方を持っているのに対し、悪意のあるハッカーはその技術を悪用して利益の獲得や目的を達成しようとする存在です。藤森祥平キャスター:侵入しやすいサイトは見るだけで判断できるのでしょうか?ホワイトハッカー 青山桃子さん:

侵入しやすいサイトかどうかをパッと見だけで判断するのは難しいですが、一定の情報収集や調査を行うことで、侵入可能かどうかを判断することができてしまいます。


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ホワイトハッカーとしては一般的なサイトに対してそうした調査を基本的に行うことはありませんが、情報収集のレベルであれば、ある程度そのサイトの様子を見抜くことができてしまいます。藤森祥平キャスター:青山さんは大学時代からサイバーセキュリティを専攻されており、2016年からホワイトハッカーとして活動されながら、2人のお子さんの育児と仕事の両立をされています。大学時代に教授から「一緒に地球防衛軍に入らないか」と誘われたそうですか?ホワイトハッカー 青山桃子さん:これは大学の研究室を選択する際に、サイバーセキュリティを専攻していた教授の研究室の紹介に「一緒に地球防衛軍に入らないか」という売り文句があって。それを私自身がすごく面白いなと思って、サイバーセキュリティに踏み込みました。藤森祥平キャスター:まさに今なんですね。歌手・俳優 ニコラス・エドワーズさん:まさに世界がピンチとなっている今、ホワイトハッカーは僕たちのスーパーヒーローのような存在とも言えますが、実際には悪意のあるハッカーと同じようなルートをたどりながら、サイトの安全性を試すということでしょうか?ホワイトハッカー 青山桃子さん:私はペネトレーションテストやセキュリティ診断と呼ばれるような、攻撃的なセキュリティがメイン領域になります。そのため、攻撃者の視点でお客さまのシステムを実際に攻撃し、問題がないかをチェックするという作業を行っています。■サイバー攻撃で最も心配なことは「金銭被害」藤森祥平キャスター:いま起きていることのおさらいですが、GMOに対する情報公開を要求する身代金事件から始まったこの問題は現在、大きな波紋を広げています。NEWS DIGアプリで実施したアンケートによりますと、サイバー攻撃で最も心配していることは?という質問に対して一番多かった回答は「金銭被害」(48.4%)でした。

青山さんは金融系の企業のIT支援もされていますが、今後お金が勝手に引き出されるような被害が実際に起こることは考えられるのでしょうか?


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ホワイトハッカー 青山桃子さん:今後もサイバー攻撃はさまざまな形で行われるため、被害の可能性は十分にあります。金融機関では非常にしっかりとしたセキュリティ対策が講じられており、それをかいくぐっての攻撃は攻撃者にとっても難しいですが、リスクの可能性がゼロになることはありません。藤森祥平キャスター:今、クレジットカードの決済をサイト上で行うことさえややためらってしまいますが、信頼できるサイトとそうでないものを見極める方法はあるのでしょうか?ホワイトハッカー 青山桃子さん:一般の方が見極めるのはなかなか難しいですが、信頼できるサイトを見極めるためには、ある程度名を知られた企業かどうかを確認することが大切です。様々な情報が出回っていますので、そうした情報に耳を傾け常にアンテナを高くしておくことが個人としても重要になります。小川彩佳キャスター:ネットバンキングを利用されている方も多いと思いますが、私たちが安全のために心がけなければならないことはありますか?ホワイトハッカー 青山桃子さん:まずは自分の情報をしっかりと管理することが重要です。パスワードの使い回しをしないといった基本的な対策をはじめ、指紋認証や顔認証などの多要素認証を併用しながら適切に対策していくことが、個人としても求められます。■スマホ乗っ取りや金銭被害を防ぐには?小川彩佳キャスター:ホワイトハッカーである青山さんに2つの疑問をぶつけたいと思います。(1)スマホは乗っ取られるのか?(2)ホワイトハッカーはどう対策してる?まず1番、スマホは乗っ取られるのかという点に関してはどうでしょうか?ホワイトハッカー 青山桃子さん:

スマホは多くの方が持っていらっしゃるため不安に感じられている方も多いかと思いますが、スマホに限らずパソコンなどIT関係のシステムは、全て脆弱性を突かれて攻撃や乗っ取りに遭う可能性があります。そのため、スマホも決して例外ではないということです。


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スマホの安全性を保つためには、最新のOSにきちんとアップデートし、メーカー側が行っているセキュリティ対策を適用することが大切です。また、アプリについても、メーカー公式以外の第三者ベンダーが出している不審なものや怪しいものを不用意にインストールしないよう注意する必要があります。小川彩佳キャスター:そして、攻撃者の手の内を知るホワイトハッカーの青山さんが実際に行なっている対策があればぜひ教えてください。ホワイトハッカー 青山桃子さん:認証の面では、多要素認証やパスキーなど様々な技術が増えていますので、使えるセキュリティ対策はしっかりと取り入れ、個人でセキュリティを強化することが重要です。藤森祥平キャスター:最後に、青山さんにぜひお伺いしておきたいのが、「サイバーレジリエンス」という考え方です。ホワイトハッカー 青山桃子さん:これは主に企業の方向けにご案内しているものですが、今やどのような企業や個人であってもサイバー攻撃を受ける可能性がある世の中になっています。そのため、もし自分が被害を受けた場合でも、その被害を最小限に抑え、迅速に復旧できるようあらかじめ準備をしておくという考え方です。攻撃を受けるという前提に立つということも重要になります。※動画内で紹介したアンケートは30日午前8時で終了しました。==========<プロフィール>青山桃子さん日立ソリューションズ 2016年からホワイトハッカーとして活動専門領域は脆弱性診断・侵入テストニコラス・エドワーズさんアメリカ出身 日本の歌に魅せられ17歳で来日

歌手・俳優・モデルとしてマルチに活動

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