松永成立GKコーチが辞任。辞意の申し出は、今回だけではなかった [西野努SD囲み取材全文]

 マリノスは30日、松永成立GKコーチが辞任することを発表した。それに際して西野努スポーティングダイレクターが囲み取材に応じた。

 西野SDは「方向性の違いがあったのか?」という質問を「そういったことではないです」と全否定。また、辞意の申し出について「今回一発ではありません。何度かそういった相談を受けたのは事実です」と過去にも似たケースがあったことを明かした。

 以下、囲み全文を公開する。

[囲み全文]

西野 努 スポーティングダイレクター

「シーズンの途中にはなりますが、松永成立GKコーチより辞意の表明を受け、クラブとして形としてはそれを受け取って現場から離れてもらうことになりました。一方で、それだけを聞くとチーム、クラブにとってマイナスにとられるかもしれませんが、あれだけマリノスに貢献してきた方ですし、いろいろな形でクラブやチームに貢献してもらえると思いますので、今は毎日のように本人と会話して力になってもらう方法を協議している最中です。個人的には、毎日電話や話をして、アドバイスをもらっていますし、そういった意味ではどのような役職とかといった話はできませんが、チームのために継続して協力してもらっていることに変わりはありません。一方で、チームは明日の町田戦、そして多少の中断はありますが、そのあとの試合はひとつも落とせない、毎試合が決勝戦のように臨むのは変わりないですし、1試合1試合チームとして力を上げていく、そしてパフォーマンスすることを一番大事にしていますので、今回の松永コーチの退任についてはそこに影響が出ない形に持っていくことを今朝のチームミーティングでも話をして、その上で明日の試合に臨んでくれると思っています」

――辞任を申し出た主な理由や話し合いの内容は?

「本人ともたくさん話をしましたし、いろいろな思いがあるのは事実だと思います。一方で、私が言ったようにご自身の判断、そしてそれを受けての私の判断がチームのためになるという想いを持っていることは間違いないと思います」

――方向性の違いがあったのか?

「そういったことではないです」

――松永さんの健康上の問題でもない?

「ありません。明日、一緒に飲みに行きます。本当です」

――申し出の理由は?

「今まで20年以上、GKコーチをされてきていますし、今のチームスタッフとも何年も一緒にやっている中で、チームに対する影響力も大きい。そうした中で、アシスタントの榎本コーチの実力もあり、ご自身としてはその決断が中長期的に、あるいは今シーズンのパフォーマンスを最終的に最大化するためにはその決断がいいと思われたんじゃないかと僕は推測しています」

――GKコーチが空席になるが、榎本コーチの昇格などの見通しは?

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tags: 松永成立

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