米国支援のガザ援助団体トップが辞任、「人道主義守れず」
[25日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザへの援助物資供給で、米国が支援する民間人道支援団体「ガザ人道財団(GHF)」の代表は25日、人道主義の原則を守ることができないとして辞任した。
2カ月前にGHFの事務局長に就任したジェイク・ウッド氏は声明で、「人道、中立、公平、独立という人道主義の原則」を放棄するつもりはなく、これらの原則を守れないため辞任すると説明した。声明にはこれ以上の詳細は述べられておらず、同氏はコメントの要請に応じていない。
GHFの理事会は声明で、ウッド氏の辞任に「失望している」と表明する一方で、数週間以内にガザ地区の全住民に支援を届ける取り組みを継続すると強調した。
「われわれのトラックには物資が積まれ、出発の準備が整っている」とし、「GHFは26日からガザでの直接的な援助物資の配布を開始し、今週末までに100万人以上のパレスチナ人に届ける予定だ」と述べた。
米国務省の報道官は、パレスチナ人は支援を切実に必要としているとのトランプ米大統領の発言に言及し、GHFが近く援助物資の輸送を開始する計画を引き続き支援すると述べた。
イスラエル、パレスチナ、米国、国連の当局者はコメントの要請に応じていない。
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Alexander has over a decade of international reporting experience. He is currently a senior correspondent in Jerusalem covering Israel & the Palestinian Territories and was formerly in Dubai where he covered the Arabian Peninsula, including the United Arab Emirates, Saudi Arabia and Yemen, often writing about foreign policy, security and economic-related issues.