大同生命、超長期債買い増しは前年度並みの3000億円程度-25年度計画

日高正裕

  • 30年債は2~3%、年度末は2.7~2.8%を想定-佐藤運用企画部長
  • 利回りが想定を超えれば「買い入れのペースを見直す」と佐藤氏

大同生命保険は2025年度に超長期債を中心に国内債を積み増す方針で、残高の増加は前年度(3100億円)並みとなる見込みだ。国内債や外債は引き続き削減する。

  佐藤孝明運用企画部長が18日の運用説明会で明らかにした。「負債側のデュレーション(平均残存期間)は24年と長く、資産側のデュレーションをまだ伸ばす余地があるので、30年債と40年債も買っていきたい」と述べた。25年度の国内債の増加幅は、前年度と「おおむね近い額になる」としている。

  24年度は超長期債を中心に国内債を3100億円積み増した。グロスの購入額は4800億円、売却と償還などが1700億円だった。円金利の上昇や為替ヘッジコストの高止まりを受け、為替ヘッジ付き外債は500億円削減、オープン外債も300億円減らした。

  佐藤氏によると、30年債は2~3%、年度末は2.7~2.8%を想定。日本銀行の追加利上げは年度内1~2回で、国内金利は緩やかな上昇にとどまるとみるが、30年債利回りが想定を超えれば「買い入れのペースを見直す」と言う。

【大同生命の2025年度運用計画】

国内債券 増加   ヘッジ付き外債 減少   オープン外債 減少   国内外株式 減少   オルタナティブ 増加  

【金融環境見通し:2025年度の予想レンジ(26年3月末)】

国内10年金利(%) 1.0~1.8(1.5) 米国10年金利(%) 3.2~4.8  (4.0) 日経平均(円) 30000~40000(36000) NYダウ(ドル) 36000~46000(43000) ドル・円(円) 130~155(138) ユーロ・円(円) 145~175(155) 関連記事 生保の国債投資は慎重な公算、超長期支え役なれず-25年度計画公表へ
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