話題株ピックアップ【夕刊】(3):カラダノート、オキサイド、エレメンツ
カラダノート <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヤガミ <7488> 3,425円 +501 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値
ヤガミ<7488>が後場終盤にストップ高。午後3時ごろに発表した26年4月期の配当予想を前期比78円増の252円としたことが好感された。なお、連結業績予想は、売上高105億5000万円(前期比3.0%減)、営業利益19億1000万円(同1.9%減)を見込む。■オキサイド <6521> 2,291円 +323 円 (+16.4%) 本日終値
オキサイド<6521>が大幅高で6連騰、新値街道をまい進している。光学分野における酸化物単結晶やレーザー光源、光デバイス開発で独自技術を有し、半導体検査装置向けでグローバルニッチトップの実力をいかんなく発揮している。データセンター向け単結晶に引き合い旺盛で収益貢献が期待されるほか、量子分野向け単結晶及び量子もつれ光源モジュールの研究開発などにも積極的に取り組んでいる。政府が今年を「量子産業化元年」と位置付け量子コンピューター分野のスタートアップ支援に傾注する姿勢をみせるなか、同社の活躍余地も改めてクローズアップされ、株価はここにきてにわかに投資資金の攻勢が強まっている。■ELEMENTS <5246> 1,133円 +129 円 (+12.9%) 本日終値
ELEMENTS<5246>が3日続伸。同社はきょう、グループのLiquidが証券業界の不正ログイン対策を強化する新プランの提供を開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このプランは、スマートフォンやパソコンと本人を確実に結びつけるバインディングを行ったうえで、ログイン時には生体認証によるパスキーを活用するもの。これにより、不正者に知られると突破されてしまうID・パスワードやワンタイムパスワードなどを狙ったフィッシング攻撃からユーザーを保護することが可能になるという。■エルテス <3967> 749円 +81 円 (+12.1%) 本日終値
エルテス<3967>は高い。29日取引終了後、28年2月期を最終年度とする「3カ年経営計画」を発表した。時価総額200億円超の実現を中長期のターゲットとし、既存事業の成長やM&A、新規事業に取り組む方針を示した。最終年度の業績目標(新規M&A・新規事業を除く)として売上高100億~105億円、営業利益9億~12億円とした。これを評価した買いが入っている。あわせて、これまで未定としていた26年2月期の純利益予想について、1億7000万円(前期8億6000万円の赤字)と発表。税効果会計などの影響額の算出に時間を要したため、これまで未定としていた。売上高、営業利益の見通しに変更はない。■ファーストA <5588> 1,718円 +176 円 (+11.4%) 本日終値
ファーストアカウンティング<5588>が後場一段高。同社はきょう午前11時ごろ、日本ビジネスシステムズ<5036>の米現地法人であるJAPAN BUSINESS SYSTEMS TECHNOLOGY(JBS USA)とパートナー契約を締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。まずは日本国内でファーストAの製品を導入済みの企業の米子会社に対し、JBS USAと連携してファーストAの経理特化型AIソリューションの実装支援を開始。その後、段階的に米市場全体へとアプローチを拡大する予定だとしている。■NTTDイン <3850> 4,285円 +420 円 (+10.9%) 本日終値
エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート<3850>が全般地合い悪に抗して急騰。ここ上値指向を鮮明としていたが、きょうは4400円台まで一気に水準を切り上げ、連日の年初来高値更新となった。時価は2020年1月以来、約5年4カ月ぶりの高値水準に上昇している。親子上場解消やMBOなどの資本移動に絡んだ動きが相次ぐなか、最近ではシステムインテグレーター国内トップのNTTデータグループ<9613>をNTT<9432>が完全子会社化(非上場化)することが発表され、マーケット全体にも大きなインパクトをもたらした。イントラマトはWeb基盤構築で強みを持つシステム開発会社だが、NTTデータが発行済みの半分近い株式を保有しており、NTTの孫会社にあたる。市場では「NTTグループのTOB戦略の対象に同社(イントラマト)も挙がる可能性が高いのではとの見方が買いを引き寄せている」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれた。■井関農機 <6310> 1,265円 +117 円 (+10.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
井関農機<6310>が大幅続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「政府による備蓄米の大量放出に伴い、コメの『流通問題』が深刻化している。筆頭は精米だ」と報じていることを受けて、精米機を手掛ける同社に思惑的な買いが向かったようだ。記事によると、精米工場は小売り各社などによる奪い合いの様相であるとしており、同社はコイン精米所も運営しているが、同記事では「運営収入が前年同期を1割強上回って推移している」とあり、業績への貢献が期待されている。■テイン <7217> 788円 +70 円 (+9.8%) 本日終値
テイン<7217>が急伸。29日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を10万株(自己株式を除く発行済み株数の2.00%)、または1億円としており、取得期間は6月2日から来年3月31日まで。株主還元の充実、資本効率の向上並びに機動的な資本政策の遂行のために取得する。同時に、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。株式の流動性を高めるとともに、株主数の増加を図ることが目的という。効力発生日は10月1日で、それ以降は前述の自社株取得枠の上限は20万株となる。■ヤマトモビM <7886> 968円 +83 円 (+9.4%) 本日終値
ヤマト モビリティ & Mfg.<7886>が買われ、年初来高値を更新した。同社は29日の取引終了後、開示が遅れていた25年3月期の連結決算と、26年3月期の業績予想を公表した。今期の売上高は前期比11.4%増の179億円、経常利益は同2.1倍の1億7000万円、最終損益は1億2000万円の黒字(前期は3億3900万円の赤字)を計画する。業況を評価した買いを誘う格好となったようだ。合成樹脂成形関連事業などを展開する同社の25年3月期の売上高は前の期比4.6%増の160億7200万円、経常利益は同3.8倍の8100万円だった。最終損益は2期連続の赤字で着地。海外子会社の減損損失が響いた一方、原価低減活動など構造改革が奏功した結果、経常利益は大きく改善し計画を上回った。同社は減損に絡んだ精査・確定作業に想定以上の時間を要したことから、期末後50日を超えての決算発表となった。今期については構造改革や収益性の改善活動と並行して、EV(電気自動車)を中心とするモビリティ事業の確立・拡大を目指す方針。 ●ストップ高銘柄ヘリオス <4593> 455円 +80 円 (+21.3%) ストップ高 本日終値
アズジェント <4288> 656円 +100 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値 データセクション <3905> 1,038円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値 など、11銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース