鰻一尾を使った「極上うなぎ炒飯」が大阪王将御徒町店で復活 → 注文したら価格に “8年の歳月” を感じた
2025年夏の土用の丑の日は7月19日と7月31日。まだ1カ月くらい先だけど、近頃はすでに夏バテ対策を考えないといけないほどに真夏日が続いている。今日も今日とてあっついな~!
そんな中、JR御徒町駅前をブラブラしていたところ、大阪王将に「当店限定」というメニューの垂れ幕がぶら下がっていた。こ、これは……!!
・幻の一品
そのメニュー写真でまず目を惹くのは鰻一尾がドーンと乗っかっていること。さらに、ご飯は炒飯になっている。その名も「極上うなぎ炒飯」だ。
この名前でピンと来る人は結構大阪王将を好きな人だと思う。そう、うなぎ一尾が乗った「極上うなぎ炒飯」は2017年の土用の丑の日近辺に期間限定販売された商品なのだ。
そのインパクトあるビジュアルで話題を呼び、販売終了時には、喪失感から極上うなぎ炒飯難民すら出たことを記憶している。だが、翌年2018年、同じく「極上うなぎ炒飯」という名前で登場したメニューはパワーダウンしており、それからうなぎ炒飯の話題は聞かなくなった。一尾を使用した極上うなぎ炒飯は幻に消えたのである。
・復活ッッ
御徒町店の限定メニューの垂れ幕に載っていた写真は、まさしくその一尾を使用した極上うなぎ炒飯であった。復ッ活ッ! 極上うなぎ炒飯、復活ッッ!!
そんなわけで入店してタッチパネルを見てみたところ、価格は一尾が税込2500円、ハーフで税込2000円。2017年登場時はハーフが970円、一尾で1580円だったことを考えると、この8年の物価上昇を感じずにはいられない。
とは言え、一尾の極上うなぎ炒飯はもはや存在自体が希少なメニューだし、現代のうな丼価格的にはむしろ良心的かもしれない。ちなみに、炒飯じゃなく白米の「極上うなぎ丼」は税込2200円だった。
・強すぎる
そんなわけで注文したのは、もちろん一尾の「極上うなぎ炒飯」だ。炒飯の皿からはみ出すこの迫力! お会いできて光栄です。
レンゲで切ってみると、身もぼってり厚くて食べごたえがある。炒飯と一緒に食べてみると、炒飯の油とうなぎの脂がそれぞれ独立した旨みを迸(ほとばし)らせる。炒飯とうなぎがセパレートコースで100m走を走ってるみたいな味だ。
素材のケミストリーは特に起こってないものの、両方強いので普通にウマイ。旨みで殴られているようである。オーマイガー彼強すぎるよ。
・御徒町の隠れたランドマーク
これをアリとするかどうか、好みが分かれそうだ。噛みあっているというより両雄が並び立っている。そういうところも含めて幻のメニューという感じがした。
当時と変わらない尖りを感じられる大阪王将御徒町店の「極上うなぎ炒飯」。日和ってないところはさすが、大阪王将の中でも積極的に店舗限定メニューを展開する御徒町店である。看板に餃子がびっしり並んでいる店舗は、御徒町駅前の隠れたランドマークなので、上野、御徒町周辺に行く時は覗いてみてくれ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 大阪王将 御徒町店 住所 東京都台東区上野5-26-8 営業時間 11:00~22:30(LO.22:00) 定休日 無し
執筆:中澤星児 Photo:Rocketnews24.