パリSGがインテルを衝撃的な圧倒、悲願のCL初優勝!! ドゥエ大躍動で歴史的5発完勝
パリSG(フランス)は5月31日、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝でインテル(イタリア)に5-0の完勝を収めて初優勝を飾った。決勝で5点差がつくのは大会史上初。FWデジレ・ドゥエは2ゴール1アシストを記録し、大会史上初めて決勝で3得点以上に直接関与した選手になり、チームは国内2冠に続くタイトル獲得で今季の3冠を果たした。
2019-20シーズン以来の決勝進出で初優勝を目指すパリSGと、22-23シーズン以来の決勝進出で4回目の優勝を目指すインテルの対戦。試合は前半12分に動いた。パリSGがFWフビチャ・クバラツヘリアのドリブルで攻め込むと、MFファビアン・ルイスの落としを受けたMFビティーニャがペナルティエリア内のFWデジレ・ドゥエにスルーパスを通す。ドゥエはペナルティエリア内左からシュートではなくゴール前への折り返しを選択すると、DFアクラフ・ハキミが合わせてリードを奪った。
さらにパリSGは前半20分、DFウィリアム・パチョが自陣左サイドゴールライン上でボールを掻き出してコーナーキックを回避するとともに、カウンターを始めた。ボールを受けたクバラツヘリアが持ち運んでFWウスマン・デンベレに渡し、デンベレはペナルティエリア手前で逆サイドに展開。ドゥエが胸トラップから右足を振り抜くと、ボールはMFフェデリコ・ディマルコに当たったことでGKヤン・ゾマーの逆を突き、ゴール右に決まった。
対するインテルはなかなかチャンスを作れない。そうした中で前半37分、FWマルクス・テュラムが右CKを頭で合わせたが枠には飛ばせなかった。同40分にはクロスのこぼれ球をMFニコロ・バレッラがペナルティエリア内で拾ったが、タッチが大きくなってシュートには持ち込めなかった。
2点リードで折り返したパリSGは後半1分にクバラツヘリアが追加点を狙うなど、後半も良い入りを見せた。一方のインテルは同15分、6分前に入ったばかりのMFヤン・アウレル・ビセックが負傷交代を強いられるアクシデントに見舞われた。
すると後半18分、パリSGに大きな3点目が生まれた。ビティーニャが自陣でボールを受けて前進し、デンベレにつけるとともに前へスプリント。デンベレのヒールパスでリターンを受けるとそのまま一気に敵陣ペナルティエリア手前まで持ち運んだ。最後はスルーパスを選択すると、これを受けたドゥエがゴールネットを揺らして速攻を完結させた。その後もパリSGは攻撃の手を緩めずに戦い続け、後半28分にはデンベレのスルーパスで抜け出したクバラツヘリアが決定的な4点目を決めた。同30分にはバレッラがシュートフェイントで相手をかわしてインテルにチャンスが訪れるも、ペナルティエリア左から放ったテュラムのシュートはGKジャンルイジ・ドンナルンマがセーブ。パリSGが悲願の欧州制覇に向けて無失点を維持していった。
後半36分にはFWブラッドリー・バルコラがシュートフェイントでDFフランチェスコ・アチェルビを転倒させ、ゴール至近距離から右足を振ったがこれは枠の左。それでも同41分、MFセニー・マユルがバルコラのパスを受けて角度のないところから左足を振り抜き、パリSGに5点目が生まれた。守備陣はそのままクリーンシートを達成し、欧州制覇を果たした。
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