Nintendo Switch 2は地味め? いや、これからまだまだ情報出てくるはず
たしかに、ファミコンも赤白カラーだった。
私は仕事上、朝8時から夕方5時までずっとゲーム機と向き合っています。それはもう、Steam DeckからROG Ally Xまで、あらゆる機種を扱っています。ですから、任天堂のSwitch 2がついにお目見えした際、「どっかで見たことある…」という既視感に見舞われました。
どこかで見たことある?ようなデザイン
初代で原色だったJoy-Conは、2代目ではシックなブラック。スティックの周りに少しアクセントカラーが施されているだけで、Lenovo Legion Go 2を見ているかのよう。私はSteam Deckが大好きですし、Switchも大好きです。ただ、任天堂が自社のゲーム機を他社のものに寄せようとしすぎているのでは…と危惧しています。
誤解しないでいただきたいのですが、フレームレートが下がることなく『ゼルダの伝説/ティアーズ オブ ザ キングダム』をプレイできるような、パワフルなSwitchは大歓迎です。それにしたって、Switch 2のダークなデザインは、任天堂っぽい美的センスから外れている気がするのです。
本来、任天堂は「挑戦する会社」
2代目は画面が大きくなったこととポートが増えたこと以外、基本設定では初代と大きな違いはありません。とにかく、初代Switchのデザインは革新的で、あらゆる後発ゲーム機が任天堂のマネをしました。そして今度は、「任天堂が任天堂を模倣」している、とも言えます。
別に、デザインを一新する必要なんてありません。ただ、任天堂の挑戦する姿勢を愛するファンに応えてほしいのです。たとえ失敗したとしても、斬新なもので勝負してもらいたいのです。きっと本格リリースの際には、もっと奇抜なJoy-Conのカラーバリエーションを打ち出してくれるはず。
たとえば、4月2日の次回Nintendo Directとか。そうそう、15年前、3DSの最初の画像が公開されたときもそうでした。アクアマリンのカラーオプションを出してくれましたもんね。
まだ、Switch 2のすべてが明らかになったわけではありません。任天堂は、磁器接続方式の新しいJoy-Conや高性能スピーカー、USB-Cポートの追加など、とにかく情報に飢えている我々に概要を教えてくれただけ。個人的には、Lenovo Legion GoのマウスのFPS(一人称視点)モードのような新機能が見たかったですね。
同社が公開した紹介動画では、Joy-Conがマウスのようにテーブルの上を走っていたので、おそらく各コントローラーには動きを追跡する赤外線センサー的なものが搭載されているのでしょう。どんな用途があるのか興味津々ですが、まだ内緒みたいですね。
「楽しくて、ちょっと変」が老若男女に人気の秘密
今回公表されたSwitch 2の画像には、過去の任天堂製品にあった「何とも言えない魅力」が欠けています。「楽しくて、ちょっと変」なのが同社の特徴。かつてこの会社が、ゲームキューブという名の、コントローラーのついた紫色の四角いゲーム機を世に送り出したのを覚えているでしょうか。またWiiUという、熱狂より混乱を生んだ、一風変わったゲーム機もありましたね。
任天堂はリスクを負うことのできる会社です。Switch 2はそもそも人気機種が進化した第2弾ですし、安全だといえます。それは悪いことではないのですが、デバイスの外観は、それが「誰のためのものか」をアピールするものです。オリジナルのSwitchは一見するとオモチャのようでした。デフォルトの鮮やかな赤と青のJoy-Conの色は、子どもでも大人でも楽しめるゲーム機であることを表していました。
本格発表まであと4カ月待とう
Switch 2の完全なスペックなど、より詳しい情報を知るにはさらに4カ月待つことになるかもしれません。それまでは、今まで以上に噂やリークなどが飛び交い、全貌公開のサプライズを邪魔することになるでしょう。ソフト次第で4K対応だったり、解像度の大幅アップを期待しますが、それは欲しがりすぎかな?
待つ時間というのは、長く辛いものです。4月までまだまだ遠い…。それまでは明るいライトやアクションフィギュアでデスクを飾って気を紛らわせますかね。ゲーム気分を盛り上げるための黒いデバイスは、もう充分です。