日経平均は6日ぶり反発、CPI受けた米株高好感し押し目買い
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比128円02銭高の3万8572円60銭と6日ぶりに反発して取引を終えた。前日の米国市場で、米消費者物価指数(CPI)がインフレへの過度な懸念を和らげたことで米株が上昇、これを好感した押し目買いが流入する展開となった。トランプ氏の米大統領就任式などイベントを控えるため警戒感が強く、一時はマイナスになる場面があったものの、引けにかけて持ち直した。
日本株はこれまでの下げが大きかっただけに、米株高をきっかけに押し目を買う動きが活発化した。市場では「トランプ氏の大統領就任式や日銀金融政策決定会合など来週のタイムテーブルを考えると、不安心理が先行するところだが、米CPIの結果からインフレへの警戒感が和らいだ」(野村証券投資情報部ストラテジスト、澤田麻希氏)との指摘もある。
ただ、上値を積極的に追うまでには至っていない。イベントを控えているほか、日経平均は3万8600円近辺に位置する200日移動平均線が意識されるなど、テクニカル面で重いとの印象を与えている。
TOPIXは0.09%安の2688.31ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.09%安の1383.63ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆1347億9600万円だった。
東証33業種では、値上がりは証券・商品先物取引業、石油・石炭製品、サービス業など18業種、値下がりは海運業、空運業、輸送用機器など15業種だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.20%安の629.86ポイントとなった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが610銘柄(37%)、値下がりは968銘柄(58%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。
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