【開幕】「第65回 2024年 報道写真展」日本橋三越本店で12月22日(日)まで

今年１年間をニュース写真で振り返る「2024年 報道写真展」が12月11日、東京都中央区の日本橋三越本店で始まりました。新聞社や通信社など34社（2024年11月時点）が加盟する東京写真記者協会の主催。政治、経済、社会、スポーツ、芸能など幅広い分野から選りすぐりの1枚が展示されています。

第65回 2024年 報道写真展 会場：日本橋三越本店 本館７階 催物会場 （東京都中央区日本橋室町1-4-1） 会期：2024年12月11日（水）～12月22日（日） 休館日：会期中無休 開館時間：午前10時～午後７時（最終日は午後６時終了） 入場料：無料 詳しくは公式サイト 《「泣いてもいいんだよ」避難所で母との約束》朝日新聞 

最優秀のグランプリに輝いたのは、朝日新聞の《「泣いてもいいんだよ」避難所で母との約束》。1月1日に発生した能登半島地震に、石川県中能登町から帰省中に被災し、輪島市の廃校の体育館に家族と避難した子どもたちを写しました。大きな余震の後、子どもたちは頭から布団を被って絵を描いていました。子どもは母親と「1日1回は泣いてもいい」と約束を交わしていたそうです。

《日航機衝突炎上》東京中日スポーツ

能登半島地震発生の翌日には、羽田空港の滑走路で日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突、機体は炎に包まれました。

《鋭い眼光 見つめる先は》報知新聞

そんな不安な年明けとなりましたが、プロスケーターの羽生結弦さんは、9月に「能登半島復興支援チャリティー演技会」に出演するなど、自然災害の被災者に寄り添った活動を続けています。今年も羽生さんのコーナーがありますので、ファンの方はお見逃しなく。

《女子やり投げで金メダルを獲得し、日の丸を掲げる北口榛花》共同通信

 ７月～９月にはパリ五輪・パラリンピックが行われ、日本選手団が活躍。なかでも、陸上・女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手は強い印象を残しました。

《大谷とデコピン》時事通信

 また米大リーグでは、今季からドジャースに移籍した大谷翔平選手が50本塁打、50盗塁の「50―50」を達成し、チームはワールドシリーズでも頂点に輝きました。「始球式」に登場した愛犬のデコピンも話題になりました。

《レッサーパンダと紅葉の共演》産経新聞 《エゾナキウサギ、冬前に顔見せ》共同通信

そのほか、動物の癒やされる写真などもありますので、忙しい年末のひとときに今年を振り返ってみてはいかがでしょうか。会場は撮影がOKです。（美術展ナビ編集班・若水浩）

■巡回情報

・12月27日(金)～2025年1月6日(月)　銀座三越 新館7階 催物会場（東京都中央区銀座4-6-16）※入場無料。1月1日休業

・2025年1月11日(土)～4月20日(日)　ニュースパーク（日本新聞博物館、横浜市中区日本大通11）※入館料：一般 400円、大学生 300円、高校生 200円、中学生以下 無料。月曜日休館、月曜日が祝日・振替休日の場合は次の平日が休館