au新料金プランが好発進、UQ mobileは「ミニミニ」新規終了で解約率改善へ KDDI決算で見えた"上位シフト"戦略

 競合他社の映像セットプランについて「特に影響は感じていない」と言い切った松田氏。各社が動画配信サービスをセットにしたプランで契約者獲得を図る中でも、KDDIは動じない。  「映像セットプランのメニューも持っているので対抗できる」として、松田氏は20%還元が受けられる「サブスクぷらすポイント」を挙げた。このサービスでは、Netflix、Apple Music、YouTube Premiumなどの対象サービスに加入すると、最大20%のPontaポイント還元を受けられる。新料金プランと組み合わせることで、契約者にとって魅力的な選択肢を提供できるという判断だ。

 KDDIの自信を支えるもう1つの柱が、技術面での優位性だ。  5G SA(スタンドアロン)では、国内最多となるSub6基地局4.1万局全域で展開。7月31日に発表されたOpenSignalの5G SA通信体感分析では、全6部門全てで1位を獲得した。さらに2周波数同時対応の5G SA基地局を開発し、設置効率と通信速度をそれぞれ最大2倍に向上させた。  7月に開始した「au 5G Fast Lane」は、混雑した場所でも快適な通信を実現。山手線内での実測では通常の約1.9倍の通信速度を記録し、申し込みが必要にもかかわらず「非常に速いペースで利用が広がっている」(松田氏)という。  衛星通信サービス「au Starlink Direct」も着実に進化している。7月末からAndroid端末のメッセージアプリで動画や写真の送受信が可能になった。電波受信時間が4倍速くなり、サクサクとメッセージのやりとりができるようになった。対応機種は66機種900万台以上、ユニークユーザーは100万人に達している。  松田氏は「今年(2025年)の夏にはデータ通信を開始する」と明言。具体的には「頑張って8月末」を目標にしているという。ただし、当初は天気アプリや登山アプリなど、特定のアプリケーションに限定して展開する方針だ。

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