韓国芸術祭、「台湾パビリオン」の名称を一転容認 反発した中国が撤退
【AFP=時事】韓国南西部・光州で5日に開幕するアジア最大級の芸術祭「光州ビエンナーレ」で、主催者の光州ビエンナーレ財団が「台湾パビリオン」の名称使用を認めたことを受け、中国人アーティストらが撤退した。関係者が3日、明らかにした。 【写真】中国のミサイル試射を批判、太平洋諸島首脳が共同声明 ナオエロは反対 光州ビエンナーレの特別展示企画「パビリオン・プロジェクト」では、光州市内各地の会場に世界中からアーティストが集う。 台湾人アーティストらの主張によると、光州ビエンナーレ財団は当初、台湾の展示の名称を「台湾パビリオン」とすることで出展者の国立台湾美術館と合意していたにもかかわらず、6月になって同美術館の略称「NTMOFA」に一方的に変更した。 台湾人アーティストらは8月に共同声明で「参加チームの同意なしに名称が変更され、ポスターから台湾の文字が容赦なく抹消された」と述べ、光州ビエンナーレ財団が「政治的検閲」を行ったと非難した。 中国は民主主義の台湾について、自国領土の一部だと主張し、武力行使による併合も排除していない。 光州ビエンナーレ財団は先週になって方針を転換し、「台湾パビリオン」の名称を復活させることで合意した。 これに対し、中国人アーティストらは直ちに中国パビリオンの設置作業を中断し、3日、正式に撤退すると表明した。 光州ビエンナーレ財団の広報担当者はAFPに対し、「中国のアーティストらがビエンナーレから撤退することを確認した」と述べた。 光州にある中国総領事館は、光州ビエンナーレ財団が「中国の台湾省が、その地位にまったくそぐわない名称を用いて光州ビエンナーレに参加することをあからさまに認めた」と反発。 「これは『一つの中国』原則に対する重大な違反に該当する」「光州ビエンナーレの主催者に対し、直ちにその過ちを正すよう改めて強く求める」と付け加えた。 これに対し韓国外務省は、「台湾に関する韓国政府の基本的立場に変更はない」と述べ、騒動の鎮静化を図った。 同省は「台湾パビリオン」の名称復活について、文化・芸術領域においてなされたもので、「台湾に関する韓国政府の立場とは無関係だ」と強調。 「本件が韓中関係や両国間の交流・協力に影響を及ぼさないことを望む」と付け加えた。【翻訳編集】 AFPBB News