「ミッション:インポッシブル」シリーズ最強悪役トップ10発表 栄光の1位は……

2025年5月27日 10:00

(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.

最新作「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」の公開を記念し、エンタテインメントサイトIGNが28年の歴史を誇るシリーズの「最強悪役トップ10」を発表した。脅威のスケール、暴力性、悪役としてのカリスマ性を基準とした厳選ランキングで、栄えある1位に輝いたのは「M:i:III」(2006)の冷酷な武器商人オーウェン・デイヴィアンだった。

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アカデミー賞俳優の故フィリップ・シーモア・ホフマンさんが演じたデイヴィアンは、謎の兵器「ラビッツ・フット」を狙う闇のブローカーとして登場。その最終目的は劇中で明かされることはないが、目的のためなら手段を選ばない冷酷さと、イーサン・ハント(トム・クルーズ)の婚約者ジュリアを人質に取る非情さで観客に戦慄を与えた。IGNは「このフランチャイズで最高の悪役を選ぶのは激戦だったが、トップに君臨するのは間違いなく彼だった」と評している。

2位には「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」(15)と「ミッション:インポッシブル フォールアウト」(18)に登場するソロモン・レーン(ショーン・ハリス)がランクイン。元政府エージェントでありながら、同じく裏切った元エージェントたちで構成される犯罪組織「シンジケート」を創設した人物だ。

「より大きな苦痛こそ、より大きな平和をもたらす」という歪んだ信念のもと、世界各地で「事故」や「無関係な犯人による犯行」に見せかけたテロを何年にもわたって実行。IGNは「レーンは数千人の死に責任があり、信頼関係や世界のシステムを操作する能力により、フランチャイズで最も危険な悪役の一人となっている」と分析している。

注目すべきは、最新2作品「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」と「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」から3人の悪役がランクインしていることだ。

5位にはエサイ・モラレス演じるガブリエルが選出された。30年前にハントの恋人マリーを殺害した過去を持つ謎の男で、人工知能「エンティティ」と手を組む危険人物として描かれている。「モラレスは真の魅力と静かな脅威をキャラクターにもたらしている」とIGNは評価する。

6位にはポム・クレメンティエフ演じるパリスがランクイン。ガブリエルの部下として登場する女性の殺し屋で、「スタイルとカリスマの点において、ミッション:インポッシブル・ユニバースの悪役の中で比肩する者はほとんどいない」と絶賛された。

10位には人工知能「エンティティ」も選出。「自己認識を持ち、自己学習する、真実を食い尽くすサイバー空間のデジタル寄生虫」と表現される存在で、ソーシャルメディアを通じた世論操作という現代的な脅威として描かれている。

1996年の第1作から現在まで8作品を数える同シリーズは、テレビシリーズ「スパイ大作戦」を原作としながらも、クルーズ演じるハントを中心とした独自の世界観を築き上げてきた。IGNは「偉大なヒーローには同じく偉大な悪役が必要である」として、これらの悪役たちがシリーズの成功に果たした役割の重要性を指摘している。

ランキング入りした3人の悪役が登場する「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」では、シリーズが誇る魅力的な敵役たちの系譜を改めて実感できることだろう。

IGNによる「ミッション:インポッシブル」シリーズ悪役ランキング

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