この海、10年後も今のままだと思いますか?“貝を育てて地球を守る”なんて話、あなたは信じられますか?(リコ)
こんにちは!リコです。
最近、釣りをしていて「海がなんだか違うな」と感じること、ありませんか?
水温が高かったり、魚の回遊時期がズレたり、前はよく釣れた貝やウニが減っていたり…。
こうした“ちいさな違和感”の先にあるのが、温暖化がもたらす海の変化。
そして今、そんな海の変化に立ち向かうために、ちょっと変わった温暖化対策が研究されているのをご存じですか?
それが、「藻と貝でCO₂を固定する」という、新しい海洋技術の話。
なんだか不思議に聞こえるかもしれないけれど、これ、実はわたしたち釣り人にも深く関わる、未来の海を守るヒントになるかもしれません。
藻と貝で地球を救う?NTTが進める海のCO₂固定研究
NTT宇宙環境エネルギー研究所では、藻類や魚介類にゲノム編集技術を応用し、CO₂の固定量を高める研究(外部リンク)が進んでいます。
藻類は光合成でCO₂を吸収し、貝はその藻を食べながら殻の成分として炭素を体内に固定していく。
この海の中の炭素循環を強化して温暖化を抑えるのが、このプロジェクトの目的。
しかもこれ、自然にある炭素の流れを生かした「海ならではの温暖化対策」。
森林伐採で減ってしまった植林や、導入が難しい再生可能エネルギーと比べて、“育てるだけ”というシンプルさも注目されています。
地球全体で見れば、海はCO₂の吸収源として35%もの割合を担っているんです。
技術の裏にある、“見えない不安”とも向き合いたい
この研究に使われているのはゲノム編集という技術。
遺伝子の一部をピンポイントで変えることで、貝の成長を早めたり、藻類の光合成力を高めたりできるそう。
でもここで大事なのは、「安全なの?」「自然に影響ないの?」という声にきちんと向き合うこと。
実際、日本では「カルタヘナ法」という法律があり、ゲノム編集された生き物の扱いや研究は、厳しい基準で管理されています。
今回の研究もすべて陸上養殖施設内で管理されていて、自然界には出ていません。
科学技術はすごい。でもそれだけじゃなく、人の感情や社会の合意もすごく大事。
研究者たちも、リスクを最小限に抑える方法を日々探しているんですよね。
海の“ちいさな変化”に、わたしたちは何ができる?
じゃあ、釣り人の自分に何ができるのか?答えは、意外とシンプルかもしれません。
■ 釣り場で感じた変化を記録する
「この時期に釣れるはずの魚がいない」「水温が異常に高い」
そういった声を、メモやSNSで記録しておくだけでも、地域の研究者や環境団体にとっては貴重な“生きたデータ”になります。
■ 獲れた魚の内臓や胃内容物を観察してみる
何を食べているのか、どんな環境にいたのか、意外と釣り人の観察力って、科学的な視点にもつながってくるんです。
■ 地元の魚介類を「選んで食べる」
地元の貝を買って食べることは、輸送によるCO₂削減になるだけじゃなく、地場養殖の応援にもつながります。
スーパーで“地元産”のシール、見逃さないで!
■ 新しい技術に「まず知ろう」というスタンスで接する
「ゲノム編集?よくわからないから怖い」で終わらせず、どういう仕組みか、どう使われているかを知るだけで、見える世界はぐっと広がります。
昔みたいに釣れる未来を守るのは、今の自分かもしれない
「昔はよく釣れたんだけどね」
そんなセリフ、言いたくないですよね。
でも、そうならないためには、今、海で起きていることに目を向けるしかない。
貝を育てて地球を救うなんて、最初は冗談みたいに思えるかもしれないけど、海の力と科学の知恵が合わさったとき、未来の釣り場が守れるかもしれない。
わたしたち釣り人が“海の変化に一番近い存在”であることを忘れずに、今日からできること、少しずつやっていけたらいいなと思います。
この記事が少しでも役に立ったと思っていただけたら、「学びがある」「わかりやすい」「新しい視点」をポッチっとリアクションしてもらえると嬉しいです。
次回も、役立つ情報をお届けしますので、お楽しみに!
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