20代なのにマニュアル車に乗ってる!? なぜ我々はMT車を欲してしまうのか
/ コラム
日本で販売される新車において、MTの比率はわずか1〜2%。であるにもかかわらず、ベストカー本誌編集部の若手、フクダとモチヅキはどちらもMT車を愛用している。2人は普段どんなことを思いながらMT車に乗っているのか?※本稿は2025年5月のものです文:ベストカー編集部/写真:ホンダ、日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年6月26日号
【画像ギャラリー】念のため……令和の若者の話です!! ベストカー若手が愛するMT車・インテグラタイプR&スカイラインR32(20枚)フクダは愛車、ホンダ インテグラタイプR(DC5)でサーキットも走り込む。「筑波サーキットに限れば社内最速!」と本人は主張する
楽しいですよ、MT車。愛車のインテも購入から3年で5万kmを走破。走っては壊して直して……を繰り返しました。2025年2月にはAttack筑波というサーキットでのタイムアタックイベントにも出場し、ひと通り楽しんでいます。
そんな僕だからあえて断言しますが、今の時代、MT車は必要ありません。
単純な性能でもコスパでも、今やMT車を超えるAT車は珍しくないです。トラックですらAT車が支持を集めている昨今、強いてMT車を選ぶことに合理性は少ないと言えます。
それでもMTが支持される理由は、“自分で機械を操ることの楽しさ”、これに尽きるでしょう。だからMT車は必要、その考えも正しいと思います。
いろいろな意見がありますが、僕が言いたいのはひとつだけ。いざ乗って自分でギアをガチャガチャ操作してみると、やっぱ楽しいですよ、MT車。
モチヅキの愛車、20万km目前のR32は大がかりな修理を前に休眠中
20歳の時、初めてのクルマとしてR32スカイラインのGTS-tタイプM、5速MT車を買いました。……なんて書くとまるで平成初期のエピソードみたいですが、2010年代の話です(笑)。
現在は“日常のアシ”として、ATの初代プリメーラに乗っています。が、スカイラインは(車検を切ってしまったものの)近いうちに再度乗るつもりで、今も手元に残しています。
私もフクダ氏と同じく「クルマのキャラに合っていれば、ATでもMTでもいいじゃないか」と思うタイプですが、個人的にはMT車のほうが集中して、楽しく運転ができる気がしますね。プリメーラは非常に楽チンなんですが、運転中は結構な頻度で「なんか暇だな……」と思ってます。
なので、スカイラインを公道復帰させるのが非常に楽しみなんです。バッチリ直して、全国いろんなところに行きたいですね!
イイジマがこれまで所有した愛車はすべてMT。それも「なんだかな」ではあるが……
日本の新車販売において、MT車の比率はわずか1%だという。そう考えると先の道交法改正でMT免許が取りづらくなったのも仕方ないのかもしれない。
だが、両手両足のすべてを使ってクルマを動かすMTは楽しい。MTであるだけで、クルマの「面白度」はほぼ確実に上がる。
そして日本にはMTが設定されているモデルが、まだ多く残っている。取得難易度は上がってしまったが、若い方にはぜひMT免許を取得し、MT車を乗り回してほしいと思うのだ。