先週発表の米関税、交渉で引き下げの可能性低い=USTR代表

グリア米通商代表部(USTR)代表は8月3日、トランプ米大統領が先週発表した多数の国に対する関税は交渉の一環として引き下げられるのではなく、そのまま維持される可能性が高いと述べた。韓国・済州島で5月撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[3日 ロイター] - グリア米通商代表部(USTR)代表は3日、トランプ米大統領が先週発表した多数の国に対する関税は交渉の一環として引き下げられるのではなく、そのまま維持される可能性が高いと述べた。

トランプ氏は7月31日、数十カ国・地域に関税を課す大統領令に署名し、多くのカナダ製品に対する関税率を35%、ブラジルは50%、インドは25%、台湾は20%、スイスは39%などとした。

グリア氏はCBSの番組で「これらの多くは合意に基づいて設定されたものだ。発表された合意もあれば、公表されていないものもある。米国が当該国に対し抱える貿易赤字・黒字の規模によって決まるものもある」とし、「これらの関税率はほぼ確定している」と述べた。

中国との最近の貿易協議は「非常に前向き」で、レアアース(希土類)磁石や鉱物の供給に焦点を当てたとも述べた。

「中国から米国、そして周辺サプライチェーン(供給網)への磁石の供給が以前と同様に自由に流れるようにすることに注力している。半分くらい達成できたと考えている」と語った。

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