カリフォルニア州ニューサム知事、トランプ関税の即時停止求め提訴へ

Malathi Nayak

  • メキシコ、中国、カナダ向け関税巡り-消費者と企業への悪影響主張

米カリフォルニア州のニューサム知事は16日、トランプ大統領の関税措置を阻止する訴えを起こしたと発表した。世界貿易の抜本的な改革を目指すとするトランプ氏の取り組みに対し、国内から重大な法的挑戦が起きた。

  ニューサム氏の事務所の発表によると、カリフォルニア州は16日にサンフランシスコの連邦裁判所に提訴する予定で、トランプ氏が緊急権限を行使して課したメキシコ、中国、カナダへの広範囲の関税を巡って争う。米国の消費者と企業への悪影響を、提訴の理由として挙げている。

  2028年の大統領選への出馬が有力視されている民主党のニューサム氏と、ボンタ同州司法長官は、関税の即時停止のための裁判所命令を求める。ニューサム氏は声明で、「トランプ氏の違法な関税は、カリフォルニアの家庭や企業、経済に混乱をもたらし、物価を上昇させ、雇用を脅かしている」と述べた。

  トランプ氏は2月、国際緊急経済権限法(IEEPA)にも基づき、カナダ、メキシコ、中国からの輸入品に関税を賦課する大統領令に署名した。IEEPAの異例の適用は市場を混乱させ、景気後退への懸念を増した上、各国との通商関係の緊張につながった。

  ホワイトハウスは、カリフォルニア州の訴えに関するコメントの要請に、今のところ応じていない。

原題:California’s Newsom Says State to Sue Over Trump’s Tariffs (1) (抜粋)

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