「49/84を瞬時に約分」できる人になる算数パズル
「→」の先が約数になるように、四角に数字を埋めていくパズル。あなたは解けますか?
「算数から勉強をやり直して、どうにか東大に入れた今になって感じるのは、『こんなに世界が違って見えるようになる勉強はほかにない』ということです」
そう語るのが、2浪、偏差値35から奇跡の東大合格を果たした西岡壱誠氏。東大受験を決めたとき「小学校の算数」からやり直したという西岡氏は、こう語ります。
「算数の考え方は、『思考の武器』として、その後の人生でも使えるものです。算数や数学の問題で使えるだけでなく、あらゆる勉強に、仕事に、人生に、大きくつながるものなのです」
ここでは、「数字のセンス」を高めるのに役立つ、「倍数と約数に対する感覚」を鍛えるゲームをご紹介します。
算数・数学において「倍数と約数を感覚として理解する」のは、特に重要なことです。
例えば、「49/84」という数を見て、みなさんはすぐに約分することができますか?
「49は7×7で、84は7×12。ということは、両方を7で割ることができるから、49/84=7/12だ」と瞬間的にわかる人は、そこまで多くないのではないでしょうか。
時間をかけて計算すればこの答えが出せるという人も多いでしょうが、しかしこれをパッと見て「あ、7/12だな」と答えられないと、時間がかかってしまい、数学の成績は伸び悩んでしまいます。
頭ではなく、身体で覚えておかないと、計算はずっと遅いままなのです。
「頭でわかるだけでは不十分」というのが、とても難しいところです。例えば高校3年生になっても、数学の問題の答えを「49/84」としてしまう人は多いです。先ほどもお話ししたとおり、これは「7/12」と約分しなくてはなりません。
このミスをする人は、指摘したら必ず「あ、そっか。そりゃそうですね。ケアレスミスでした」と言います。指摘されてもわからないなんてことはないけれど、それでもミスしてしまう。
指摘されなくても、自分の中で「49/84」に違和感を覚えられるくらいになる必要があるわけです。これはなかなか難しいことで、倍数と約数の感覚をしっかりと体得していないといけないわけですね。