米国の対カナダ関税、石油にも対象及ぶとの見方強まる-ゴールドマン

Yongchang Chin

トランプ米大統領が表明したカナダからの輸入品に対する関税措置の対象に石油など原材料も含まれるとの見方が商品市場で強まっていると、ゴールドマン・サックス・グループのアナリストが指摘した。原油も対象となれば中西部でガソリン価格が上昇する恐れがあると警告している。

  アナリストのサマンサ・ダート、ダーン・ストライフェン両氏によれば、原油や銅、アルミニウムといった商品の価格が地域によって違うとして、10%の関税が適用される可能性は85%と示唆されている。

  トランプ大統領が世界の通商の流れを変えようとしている中で、エネルギーから金属に至る原材料市場は予想される混乱に備えている。米政府は近隣諸国に対する関税や対中規制の可能性などあらゆるアプローチを取っている。

  今週末にはカナダとメキシコからの輸入品に関税措置を発動する方針だ。トランプ氏は今のところ、石油は対象外となる可能性を示している。米国にとってカナダは重要な原油供給元であり、米中西部の製油業者はカナダ産原油に依存している。

  「米中西部でガソリン価格が一時的に上昇すれば、カナダ産原油に対する関税は支持されない可能性がある」と両アナリストは述べた。

原題:Goldman Says Commodities Flash US Tariff Risk as Trump Gears Up

(抜粋)

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