輸入車でリッター23km超えは魅力すぎ!! ハイブリッド違いのグレード分けってHVに力入れすぎ! イメージ一新「ルノー キャプチャー」の魅力は
日本では2021年に現行型となる2代目が登場したルノー キャプチャー。2024年6月にマイナーチェンジモデルが発表となった。フロントフェイスが最新の「ルノー顔」に一新され、新グレードやパワーユニットの追加など大きな改良となった!!※本稿は2025年6月のものです文:島崎七生人/写真:大西 靖
初出:『ベストカー』2025年7月26日号
【画像ギャラリー】新しいルノーデザインでよりシャープなイメージに!! 2タイプのハイブリッドを揃えた改良版ルノー キャプチャー(16枚)マイナーチェンジを受けた2代目ルノー キャプチャー。変化がわかりやすいのは、なんといっても顔まわりを中心とした外観だ
●改良新型ルノー キャプチャーのポイント・エクステリアは新しいルノーデザインを採用して大幅変更・「エスプリアルピーヌ」グレードを設定・パワーユニットはフルハイブリッドとマイルドハイブリッドの2種
・先進運転支援機能を充実
初代キャプチャーは、欧州コンパクトSUV市場のパイオニアとして2013年に登場後、ベストセラーの座を獲得。続く2代目では、欧州SUV市場全体のなかでもトップの販売台数を記録し存在感を高めた。
そんな2代目の魅力をさらに増強、リフレッシュしたのが、今回のマイナーチェンジモデルだ。
ひと目でわかる(ひと目では同じキャプチャーとは思えない?)のは、顔まわりを中心に一新された外観。このアサーティブ(=強い主張をもつ)なデザインは、ルノーの最新デザイン言語に基づいたもので、日本市場のルノー車としては今回のキャプチャーが初出し。
薄型ヘッドランプや新しいロザンジュ(菱形のロゴマーク)とそこから波及するように左右にパターンが広がる薄型グリル(上部はボディ色を挿し色にしたコダワリの半透明ポリカーボネート製)、水平でフラットなボンネットなどなど……。
これまでが“クセ強”だったとしたら、新型は強い主張をもつといいつつも、まわりとの調和も意識しながら、クールに個性を表現している……そんな印象。スタイリッシュなクルマ好きのボクは好感をもった。
センターコンソールの中央にタテ型の10.4インチタッチスクリーンを新装備。インパネ加飾も一新された、アルミ製ペダルなども装備
インテリアでは、今どきの10.4インチ縦型タッチスクリーンの採用のほか、インパネ加飾、シート表皮などが一新されている。後席は16cmのスライドも可能で居住性は上々、Bセグメントながら充分なラゲッジスペースなど、実用性の高さは相変わらずだ。
ラインナップは上質でスポーティな“エスプリアルピーヌ”とカジュアルな“テクノ”の2タイプ。
このうち“エスプリアルピーヌ”には、2モーター+1.6LエンジンのフルハイブリッドE-TECHと、1.3Lターボに補助モーターのBSG(Belt Starter Generator……スターターと発電機を兼ねた補助駆動装置)&12Vバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドの2つのパワートレーンを設定する。
実際の走りは、フルハイブリッドは場面を問わず今まで以上にドッグクラッチの作動感を意識させないスムースさと、それでいてパワフルさも味わえるのが特徴。エンジンとモーターをどう組み合わせて使うかのサジ加減の絶妙さが印象的。
一方マイルドハイブリッドも、パワー的にはフルハイブリッドに遜色はない。カタログ値の車重は“フルマイナス90kg”と差は小さくなく、新型はダンパーなどアシが新しいこともあり、クルマとの一体感が味わえる自然な身のこなしが魅力だ。
改良新型ルノー キャプチャー 主要諸元