【クイズ】JT、中外薬、ホンダ、ファストリ:配当利回りと営業利益率が高いのは?

<クイズ> 以下に、JT(日本たばこ産業:2914)中外製薬(4519)ホンダ(本田技研工業:7267)ファーストリテイリング(9983)の売上高と営業利益(今期予想:売上高を100とした比率で表示)と、予想配当利回りが出ています。

出所:営業利益は会社予想、売上高を100とした比率で表示。配当利回りは、今期1株当たり配当金(会社予想)を9月30日株価で割って算出

 A社、B社、C社、D社はそれぞれ、JT(2025年12月期)、中外製薬(2025年12月期)、ホンダ(2026年3月期)、ファーストリテイリング(2025年8月期)のうちのどれでしょう?

 なお、JTとは日本たばこ産業のことです。中外製薬はスイスの製薬大手ロシュの子会社です。ホンダは自動車大手の本田技研工業のことです。ファーストリテイリングはカジュアル衣料品店「ユニクロ」「GU」を展開しています。

NISA「成長投資枠」で高配当利回り株投資

 2025年もそろそろ終盤です。2025年のNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)「成長投資枠」(240万円)は、まだ余っていますか? 成長投資枠の範囲内であればNISAで個別株投資もできます。

「成長投資枠」というと、成長株に投資しなければならないのかと勘違いするかもしれません。そんなことはありません。高配当利回り株へ長期投資するのも有効な戦略です。

 ところで、高配当利回り株を選ぶ時に、注意すべきことは何でしょう?

 予想配当利回りの高さだけで選ばないことです。

 なぜなら、予想配当利回りは、確定利回りではないからです。業績が悪化して減配(配当金が減らされること)となり、株価が下落することもあり得ます。そのため、なるべく減配リスクの低い銘柄を選ぶことが大切です。

 予想配当利回りが高すぎる(6%以上)銘柄には、減配リスクが高い傾向があります。減配リスクが低くても、配当利回りがそれなりに魅力的な銘柄の予想配当利回りは2.5~5%程度です。

 それでは、減配リスクの低い銘柄を選ぶには、何に気を付けたらいいでしょう。注意点を二つあげます。

【1】 時価総額1兆円以上:時価総額が大きい銘柄ほど、減配リスクは低い。 【2】 営業利益率10%以上:営業利益率が安定的に高い銘柄は、減配リスクが低い。 

 ここでクイズに出したA社、B社、C社、D社のデータを改めて見てみましょう。営業利益率が10%以上で予想配当利回りが高めの銘柄は、B社とC社です。この2社は、高配当利回り株として長期投資の候補として検討に値します。

 A社は営業利益率が高いものの配当利回りが低く、D社は配当利回りが高いものの、営業利益率は低いです。

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著者プロフィール

窪田 真之くぼた まさゆき

楽天証券経済研究所チーフ・ストラテジスト

1984年、慶應義塾大学経済学部卒業。住友銀行、住銀バンカース投資顧問、大和住銀投信投資顧問を経て2014年より現職。日本株ファンドマネージャー歴25年、1000億円以上の大規模運用で好実績をあげたスペシャリスト。

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